2010/10/10

「たかが」・・・「されど・・・」

 たかが一通の葉書じゃないか。
 されど、やっぱり嬉しい葉書じゃないか。

 「はがき・道」に生き方を求めながら人生哲学を実践している現役校長からの「お礼状」の葉書が届いた。勤務校を訪れたのが去る10月7日である。葉書が手元に届いたのは9日の夕暮れだった。この葉書は四国で投函されている。受取人は関東である。
 たった1枚の葉書ではないか。
 この位の礼状なら誰だって、いつだって「書ける」さ。ところがどうだろうか?500枚の葉書を一括購入して「書き続ける」彼の実践生活はそう容易に真似の出来ることではない。
 小生はこの校長の顔に会いたくて途中下車をしてしまう。
 駅頭まで直接迎えに出て来て歓迎の意を伝えてくれる。校長室に入ってお茶を頂いていると、メモ帳を開いて日頃の実践の苦労話を語り始める。苦労話と言いながらも決して苦渋に満ちた表情には見えない。しかし、日頃の苦労が聞き手には良くわかる。
 そして彼は、間髪を入れずに現職の立場から様々な角度で「問いを投げかける」。こちらも、伝える気持ちで本音を語る姿勢で「教える」ことに全力を傾ける。後輩の校長が「学ぶ」眼力にはこちらの心も奮い立つ。
 旅の終わりに立ち寄った中学校の校長室。
 旅の疲れは癒され、再び元気に戻って帰路に着くことが出来る。幸せを倍にしてくれる、素晴らしい人生の友である。
 帰路の車中で浮かんできた人生哲学(即興・創作)をここで紹介したい。
 伝えないと「通じない」/語らないと「わからない」/教えないと「学ばない」(角田明)
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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