
現職時代は「一応・・・指導者だった」なんて、軽率に発言など出来ないこの日の快挙。
夕刊に目を投じながら活字に引き込まれた。作業現場監督が発したという言葉がそれである。泣き出しそうになる仲間に言い続けた言葉。『助けが必ず来る。絶対に「希望」を失うな』とは、どんな指導力から発せられる言葉なんだろうか。しかも事故発生から69日間。どんなにか長い時間だっただろうか。現場はパニックとだけで表現できない修羅場であったはずだ。救出された人たちが口々に言った指導者への絶賛の言葉。それは『彼は責任感の塊のような人』だと。新聞記事はそう伝えている。
ともあれ、有史上に燦然と輝く快挙である。
ふと思う。勿論凡庸な「指導者だった爺」にはこのような指導力などない。偉そうな事は言えないが、指導者スピリットは国民性が育てたのだろうか。ひょっとしたらチリという国家には「責任感の塊」の指導者が多く誕生しているのではないだろうか。身勝手な憶測とお許し頂きたい。そして、決してこの話題の指導者を軽視しているわけではないので、呉々も誤解をしてもらったら困る。
人の成長には、親や教育者等の身辺周囲だけの人だけの関わりでは大きくは期待できない。国家意識の復元は急務のような気がしてならない。
全員救出の軌跡が、今後のチリという国家を「責任と信頼」の二文字で大きく成長させることだろう。他国の事思えない感激のニュースに喜びながら、爺は心底からの「祝福」を叫んでいる。
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