2010/10/16

「~になってから」では間に合わない

 ~「経験値」として貴重な資料~
 個人情報が満載なのでここで掲載できないのが残念ですが、2部の資料を手元にしながら「この夏の素晴らしい経験」を振り返ることが出来ました。
 以前、このブログにも数回、話題を提供しました。平成23年度教員採用試験の結果が塾・主宰者から渡されました。自身の体験からも「採用試験」には窮地に追い込まれた苦しい事件だったと記憶が鮮明に残っています。ここではその状況は触れませんが、人生史上「一番真剣に向かい合った試験」でした。ひょんな事から先輩校長経験者より「神奈川県・横浜市・川崎市」の教員採用試験受験者を対象にした講座を新規開講するので手伝って欲しいとのお声掛かりをいただいたのが今年の3月頃だったでしょうか。自らの苦しかった思い出が「お手伝いできることがあれば」と、意外と簡単にお引き受けしたのです。主宰者側も余りの簡易な引き受けに驚かれた様子でした。
 そして5月から8月まで、暗中模索の指導を続けました。
 そして、昨日、主催社代表から「『結果』一覧」を受け取りました。指導力の評価(つうしんぼ)です。久し振りに「評価の重さ」を実感しました。決して「喜べる結果」ではありませんでした。受講者がどれほどの受講費を支払ったかは知る由もありませんが、不本意に不合格になった受講者にしてみると講師の非力を恨んでいることでしょう。胸を締め付けられながら東京駅から1時間の車窓を眺めながら帰って来ました。後悔先に立たず!決して無責任な講義や実務指導をしたわけではないのですが、不本意な結果を見ると反省という後悔は先行していないことは事実です。
 合格者諸君には「おめでとう」と、言いながら併せて、「先生になってからでは遅い」という小生の講義哲学を敢えて、再び伝えておきたいのです。新人であっても10年経験の教員でも、児童生徒から見れば、列記とした「せんせい」と呼ぶ相手です。厳しい現状が待っています。受験勉強は一種のバーチャルリアリティの世界ですが、来年の4月からは「本職」としての「毎日が本番」です。心して挑んで欲しいと心から期待しています。
 大した講義も出来なかった「教員の先輩」ですが、現場での苦労話を聞くことは「昔取った杵柄」です。遠慮無く、今度は講師と受講生の関係ではなく「教員の先輩後輩」の関係で相談して欲しい。待っていますよ。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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