2011/11/09

実にタイムリーな話題

 ~「ゆでガエル現象」の深意~
 小生の鍼診療を終えて妻の診療に移った。

 診療の合間を縫って敬愛する師の言葉を求めて談笑する。診療自体に関わる忠告は当然ながら、氏が危惧される「生活環境」全般に渡る話題が小生夫婦の「健康づくり」に多大なる影響を与えることが実証されているので、更なる欲求を満足したく通常の生活の中で疑問に思っていることや不安に思っている自らの体調等について話題を振るのである。

 師が危惧されているの『電磁波』なのである。

 孫を持つ祖父ちゃんとしては、孫世代には必需品であると思われる携帯電話や電子レンジ等と電磁波の関連が心配な訳である。全てが「電化される」傾向から生活様式に不安が募るのは小生だけだろうか。そんな実態も語りながら情報を得るのである。

 実体験的な感覚に疎い小生にはピンとこないところがあったが某大学の教授が自らのゼミ生を中心に「ゲーム機」愛着度と脳波を調査研究した結果を書籍にして発行された。講演も直にお聴きしたのでデータと現状がダブルパンチで祖父ちゃん脳に大きな衝撃が走ったのは事実である。この話題は以前にしたことがある。この紙面では多くは述べられないので、偶然にも師の口から飛び出した言葉についてのみご紹介しよう。

 前日に読んだばかりの新聞記事である。(写真版) 恥ずかしながら、「ゆでガエル現象」という表現を知らなかったので、新聞記事を読み終えても妙にくっきりと記憶に残っていた。


 「ゆでガエル現象」そのものが電磁波による人体を蝕む現象を説明していることである、が開口一番であった。じわじわと電磁波が人体に向かって押し寄せているのに気が付かないままに体調を崩し、気が付いた時にはぼろぼろの病身になっている、ってことだよ、角田さん。


 師の捨て台詞にも似た言葉が今回も小さな老脳を刺激した。

 電力会社と電気製品メーカー。オール電化と生活様式の利便性。時間短縮と効率性。一対の言葉を並べながら妻の診療が終わるのを待った。

 モノづくりが日本文化の誇りだった、筈であるが「手作り」も全て消滅しそうな利器文明社会の実現である。人づくり(教育)も、同様に括られがちな時代も到来しそうである。電磁波に蝕まれた心身に「学力だけを積んで」その評価だけを競うような恐ろしい時代になってしまうことに恐怖すら感じる祖父ちゃんであります。

 「ゆでガエル現象」の怖さを、師の多角的なデータを通して聴いた余韻で、帰りの電車(ここも電気?)の中でも老夫婦の話題として事欠かなかった。 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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