愚息より1歳年下だと判明した瞬間、親父の視線で講師を見詰め続けた2時間だった。
素晴らしい学歴に驚嘆した訳ではない。氏の自己紹介から『育ち』の良さを感じたのである。祖母・父母の話題から「人間性の育成」を垣間見る思いで聞き入ってしまった。大学で研究した専門分野を生かして祖父が創設された会社の三代目の後継者として乗り出した氏の若さに似合わない「将来考回路」にはただただ感服するばかりであった。
昨年の秋季講座にも40歳の講師を招請した。
彼の人生哲学にも感動したが、違った分野の経営哲学に「新世紀の会社経営」への頼もしさを実感できた。次世代への期待感が高くなったことに安堵できたのは何よりの収穫でもあった。若い世代への期待を勝手に喪失させては申し訳なく思える程でもあった。この経営哲学を多くの教員に聞かせてみたい、と無理な(笑)願いを抱いてしまったのは小生にとっては珍事である。
それにしても、初冬の嵐には参った!
第二の故郷への里帰りにしては手荒い歓迎であった。懇親会会場から1分の茅ヶ崎駅であるのにびしょ濡れになるほどの暴風雨であった。しかしながら、若い世代の講師の「前途洋々たる」話題の展開に時間の経つのも忘れて聞き入ってしまった余韻は、触発された老脳には初冬の寒さなど感じないほどの熱エネルギーを増産させていたのだろう。寒さなど全く感じない興奮度であったようである。
主宰する『響の会』が全国にも支部活動として展開されているが、広島『響の会』でも教育関係者以外の講師を招聘して講座を開いている。ここ数年、聴講者も増えて盛り上がりを感じる運営に更なる期待が高まる思いである。教育者が身内だけの同業者感覚で「研究会・研修会」を展開すると、傷のなめ合いから超えることのできない指導で終わってしまいがちである。異業種の厳しさを体感できる時間の特設は必要であると確信している。
息子の頑張りを体感した満足感は今朝のこの時間まで持続している。嬉しい朝である。講師の今後の奮闘を心底から応援したい。ちがさき『響の会』には、今度は会社見学をして現場での氏の講義を聴いてみることをお勧めしたいものである。
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