2011/12/18

わが師走の風物詩(4)・・≪続≫



 ~教師冥利に浸りつつ・・~


 今年も卒業生との再会が出来ました。

 中学校の教員として初めて卒業生を出したクラスの生徒たち。と言っても、もう50歳を超えているという卒業生です。久しぶりに再会した面々もあれば、毎年楽しみにして参加する者もいて年中行事になっているミニ同窓会です。顔ぶれによって話題も微妙に変化するのが、また楽しみであるのです。

 今回は、小生の転居と「同居する」生活リズムと祖父母が関わる孫の人間性の構築にまで話題が展開してしまって、僅か8ヶ月の同居生活から見える「孫育て」への祖父母の関わり方の重要性に言及することになってしまいました。既に「お祖母ちゃん」になっている卒業生もいましたので、その観点からの同質意見もあり、これからの自らに及んでくる立場論からの意見もあり、師弟の関係を超えて話に花が咲いて、今年の再会もあっという間の時間となってしまいました。小生の遠距離への帰路を心配して7時過ぎには宴の中締めをしてくれました。

 余韻と一緒に東海道線で東京へ一旦戻ることにしました。乗り換えて上野駅に着いたのですが、都合の良い電車の時刻まで30分以上もあり、退屈しのぎと胃袋の洗浄(?)も兼ねて入り慣れない喫茶店で珍しくコーヒー等を飲んでから常磐線の車中の人となりました。気がついたら取手駅でした。再度の睡魔を避けるべく単行本を広げ大好きな西村京太郎氏の推理小説を読みました。「上野駅13番線ホーム」という題名が、内容は、乗換駅での事件発生からの展開なので架空とは言え現場が空想の中ではないのが酔い覚ましには最適な本になってくれているようでした。旅の伴は、硬い本ばかりではありませんよ。特に氏の本はベストフレンドの1つであることは間違いありません(笑)。

 さほど酔わずに帰った老夫に老妻は当てが外れたような顔で迎えてくれました。教え子たちとの再会は当時を走馬灯に蘇らっせてくれるのでしょう。成長した教え子たちとの話題が「祖父母力」という言語を使用しても飽きない時間帯が築けたことがアルコールの力以外のパワーでも「心酔い」に誘ってくれるのでしょう。有難いことです。これで「忘年会」も打ち止めです。今年も『良い年』でありました。

 卒業生たちの家族にも「良い新年」が訪れることを祈りつつ、逢瀬に感謝したいと思います。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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