新聞のトップ見出しが “東電の初動「誤り」”という朝刊。
東京電力福島第一原子力発電所の「(事故)当日」の事故調査・検証委員会の報告内容が掲載されている箇所は全てを読み込んだ。ふと「上意下達」(記事の中に引用されている)の深意について考え込んでしまった。
上意下達とは、上位者の命令や指示、言葉などを下位者に伝えて実行させることを意味する。トップダウンもほぼ同様の意味を有している。上意下達は①上位者が発給する文書によって行われる場合と、②上位者の直接的な言葉によって行われる場合、③更に仲介者を媒介して行われる場合がある。(百科事典より)
この記事(正真正銘の事実と認知すると)から読み取れるのは、海水注入の停止命令が(上位者から)発せられたにも関わらず、現場責任者の自己判断で注入を継続したという事実が判明する。つまり、上位者から(電話での)中止命令があったにも関わらず実行しなかったことになる。その時点から9か月の時間が流れた。そして自然災害に因る致命的な第二次災害が、今となれば本災害になってしまっている。
初動操作のミス?操作命令者の判断ミスと言うことなのか。
新聞記事を読む限り、上意下達に即しなかった現場責任者の処遇はどうなるのか。なぜならば上意下達の意味は「戦略行為」の一つであるので、従わない限り効果や成果は齎さないのではないだろうか。
現職時代に(このような「国益」に関わることではないが)、国~県~市~学校と上意下達(=文書による「通達」)の指示事項があったにも関わらず、小生はその指示に従わなかった。現職名は校長であった。行政からの注意や厳重指導を受けた。しかしながら、上意下達のレールに乗れない(細やかな)経営哲学が従うことに抵抗したようだった。従う、従わないということだけの問題であって死活問題にまで発展したことではなかったが、「上位者の責務」意識に信頼を寄せることが出来なかったからである。
上意下達という言語は組織の運用に関する重要な言葉である。
その深意は、命令や指示を発する上位者の資質に関することであることを意識しなければならないことではないだろうか。つまり、何でもかんでも「上位者」からの指示は次の下位者に伝える無責任さが本来のこの言葉が有する意義を割愛してしまうのではないかと愚直な小生(=下位者)は、今でも案じてしまう。教育界に従事する輩だからこそこんな反面教師的な発想をしてしまうのだろうか。少なくともこの言葉が成立するためには、「信頼される上位者」が育っていなければなるまい。退職者の傲慢な考え方であれば許されたし!
その深意は、命令や指示を発する上位者の資質に関することであることを意識しなければならないことではないだろうか。つまり、何でもかんでも「上位者」からの指示は次の下位者に伝える無責任さが本来のこの言葉が有する意義を割愛してしまうのではないかと愚直な小生(=下位者)は、今でも案じてしまう。教育界に従事する輩だからこそこんな反面教師的な発想をしてしまうのだろうか。少なくともこの言葉が成立するためには、「信頼される上位者」が育っていなければなるまい。退職者の傲慢な考え方であれば許されたし!
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