2011/12/29

いつもの『年の瀬』とはちと違う?


 ~環境の変化と心境~
 何かと気忙しい思いで過ごす「年の瀬」が、今回はちょっと違う。
新居と言う外的環境がそんな心情に迫っているのだろうか。いつものリズムで早起きして、「やるべきこと」(前夜の就寝時に考える)は7時までには全て終える日課は、ここ20年間は変わっていない。そのように確信している老脳が、それでもいつもの「年の瀬」とはちょっと違うような感じにさせられるのは何が原因だろうか。
 加齢が要因だと言及するには、まだ抵抗がある(笑)。
 昨日、小学生の孫二人を乗せて隣市・取手市に住む叔父宅に行った。助手席に妻、後部座席に二人の孫たちが陣取ってのドライブであった。はしゃぐ孫たち二人の会話で助手席の妻は笑い転げていた。九州の従兄たちや知人・友人から届いた野菜や果物をまとめて「お正月用」として叔父宅に届けるためであった。事情も説明して孫たちは同乗した。マンションの7階に住む叔父の部屋からは北に筑波山を背にして「牛久沼」(写真・左上)、南には冬の日差しに光を発しながら流れを見せる「小貝川」(写真・右下)がきれいに見下ろせる。孫たちの歓声が上がるほどだった。眼下を常磐線が走り去る光景もまた歓声の増量になったようだ。
 興奮を載せたまま車は帰路に着く。途中で昼食の所望があり駐車場に走り込む。希望のメニューで満腹になった二人は、さらにヒートアップして「漫才」紛いの対話へとエスカレートする。長男孫の発した言葉尻を捉えて祖父ちゃんから「考えるクイズ」を発信した。孫の級友が秋田県へ転校するという話題がきっかけであった。
 都道府県の「頭文字」一字だけを祖父ちゃんが発して、完成させる問題である。佐賀県・滋賀県・三重県・千葉県は「頭文字」の一文字だけが全てのヒントなのでかなり手こずる状態だったが、半分以上は解答が完成した。全部が完成する前に自宅に到着したほど集中した。サッカーをやっているという孫たちは、そのチーム名が都道府県名の名称当てに役立ったようで興味深くさえ感じた。
 こんな年の瀬を過ごしたことはなかった。
 つまり、今年の年の瀬が今までのそれと趣を異にする要因は「人的環境」の所為であることに気付いたのである。住居も地勢も変わったとしても、この年齢にもなると外的刺激からの動揺は無いのかもしれない。内的環境の変化、つまり関わり合う「人的」な質と量の変化の方が、影響が強いと実感した。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー