2012/09/10

「番狂わせ」は何故起きる?

早朝歩禅記録 05:00~05:50【6300歩】
夜明けが少しずつ遅くなったようですが、太陽が昇ってくるとあっという間に明るくなり、体感温度までが急上昇してくるような足取りで帰ってきました。
 
 ~起こるべくして起こる~

 スポーツ好きでもルールもわからなければ観戦しても楽しく等ない。

 サッカーというスポーツはルールの詳細はわからないが、ゴールポストにボールが入れば「得点1」ということぐらいはわかるので、観戦には耐えられる。今、流行の『なでしこ』ジャパンもこのスポーツである。活躍ぶりが顕著で日本列島のサッカーファンが増殖している要因もこのチームの活躍に起因している。「なでしこジャパン」と「ヤングなでしこ」(と表現するのか?)の区別もわかるようになった(笑)。ヤングが銅メダルを獲得したこともわかっている。

 しかし、今日のTV観戦(サッカー)は、勝ったチーム名は聞いたこともない。

Jリーグという名称は承知していたので、その組織がJ1とかJ2とで成り立っているぐらいの知識はある。その間で「入れ替え戦」があることも知っていた。ところが、今日の『感動』シーンを見せて貰ったチームに関しては全く無知であった。

 勝者はJFLに所属するチームらしい。敗者はJリーグに所属していて昨年度のこの大会のチャンピオンだということも放送に関わるスタッフの言葉で知った。Jリーグとの関係も不明のこのチームはプロ集団ではないようだ。アマチュアのチームがプロのチームに勝利をすれば『番狂わせ』として報道されるのは当然である。敗戦が決まって呆然と立ち尽くす敗者チームのベンチにいる選手や関係者のアップ画面が番狂わせを実証していたのかも知れない。

 高校生や大学生のチームも、その組織代表として出場している大会ともなれば、プロ集団との技術的レベルから考えたら比較にならないチーム力の差があるゲーム展開が予測できる。個々の選手の技術力ではこのゲームも話題にもならないモノだったようだ。

 負ける訳がない。そんな「心の隙間」では、想定外の攻撃に襲われると人は狼狽する。そうなると『力み』という無駄なエネルギーと無謀なエネルギーの合力が大きな波を創ってしまい先も見えなくなってしまう。我が人生にはこんなことはザラにある。「こんな筈はない」の傲慢さが焦りとなるともう本当の力は発揮できない。

 素人の観戦者が、「どっちがプロ?どっちが昨年度のチャンピオン?」と呟くほどに両チームの『力み』の差があったことがわかるくらいに大差があった。素人だからそんな風に見えたのだとしたら素人判断も侮れない。つまり、業界以外の常識や見識も十分に摂りいれていないと体質改善も出来ないのではないだろうか。そんな考えを巡らせながら勝者のチームの紹介に耳を傾けた。昼間の会社勤務を終えて午後7時から2時間ばかりの練習はストレス解消も求めて、「人生を謳歌している」選手集団であると聞き取った。このチームが次の戦いから信じられない程強くなるとは信じがたい。勝負の世界にどんでん返しは付き物である。弱い者が強い者の「ちっちゃな油断(=隙間)」に食い込んで勝ってしまうからスポーツは面白い。

 ただ、素人でも言えることがある。

番狂わせは起こるべくして起こるということである。そして、それは弛まぬ基礎練習と無欲な戦い方を教え込まれていないチームや選手には「どんでん返し」を喰らう主人公になってしまうということである。

一夜明けた今、勝者と敗者の「思い」にどれほどの差が生まれているのだろうか、と案じている小生は、やっぱり「お節介」な性分なんですね(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー