2012/09/19

早朝歩禅の記(16)

 
05:00~05:50【5900歩】 
 
~途中でUターンは2度目~

 妻を同伴しての早朝歩禅は復活して3日目。

 4時に起床して庭に出た。降雨を心配したからである。独り歩禅なら、小走りや雨宿りも気にならないが、妻同伴であれば容易な変更が難しい。と言うより決断を遅くする要因が生じるからである。妻が、特に拒否したり変更を嫌がったりする訳ではないが独りでの行動とはかなりの温度差になるから判断が鈍るのである。

 夜が明ける時間の空も、晴天と曇天では明らかに違う。

定刻の5時に「傘を持った」妻も同行する早朝歩禅の出発である。目的地の「鶴沼の周回コース」を歩き始めた頃までは東の空には明るさがあった。しかし、不安定な気象状況下では空模様の急変は常識である。パラパラと小さな雨粒が帽子を撃ち始めた。目の前に休憩できる東屋があったので雨宿りには早いが歩くのを止めて様子を見ることにした。

 止んだようなので歩き出した途端、今度は以前より大粒の雨になり東の空も明るさが消えた。引き返すことを決断した。傘をさした妻と「こんな日もあるさ!」と対話をしながら家路に就いた。今回は2度目のUターンであるが、皮肉にも()帰宅するまでは一粒の雨も降らなかった。自宅周辺は通り雨のコースではなかったようだ。すれ違う散歩人との挨拶に「沼の周辺は雨が降っていましたよ」と付け加えると怪訝な顔をされてしまうほどであった。近距離でもこんなに気象状況は違うのだから怖いものである。

 違ったコースでは秋の花が咲き始めていた。稲刈りが済んだ稲束の乾燥も田園風景に似合うようになっていた。雨宿りをしたり、コースを変更したが所要時間と歩数にはさほどの差はなかったようだ。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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