~「良い」と思ったらやってみたくなる~
このように書いて表現すると見栄えが良くなってしまうが、これは小生が日常的に考えている「我が生き方」の一つである。「やれば良かった」「やっていればこんな事にはならなかったのに」等の自虐的な反省をしたくないだけの小さな「生き方」とご理解いただきたい。
「良い」と思ったら「即・実践」は、ややもすると無謀と理解され思慮深さの欠如を指摘される。「もう少し慎重に・・」と苦言も頂戴した。しかし、慎重になったその時間が小生には「躊躇する」方向性を生んでしまうと言う欠点にも繋がった。こんな反省が、寧ろ多かったと記憶している。
経験年数を重ね、気が付けば「部下」という輩が周囲には存在する立場に至る。司令塔に立つと、躊躇は付き物である。吟味して協議して「日の目を見る」段階になった試案が「色褪せて」効力も何もなくなってしまった状況も経験した。色褪せたモノには、ケチがつくことはない。良く出来た案であるが「もう少し早ければ・・」という通り一遍の慰めで葬られたことが幾つもあった。
立派な理論よりも実践が優先されるべき領域が「教育」ではないだろうか。
教育と言う領域での実践は授業である。現役時代に多くの諸先輩や同僚・後輩の授業を参観した(正式には「観察した」である)。自らのキャラもあり、到底真似のできない芸当も垣間見た。「良い」とは思っても努力と言う文字を借りる気にならない「良い」授業は論外だった。そこには未練や執着など全くない。自己嫌悪等には決してならないのが性分である(笑)。「角田先生の授業は絶対真似が出来ない」との逆の立場の評価もあった。褒め言葉だったと考えたことも無い。理由は上述のとおりである。
平成21年11月10日。愛知県小牧市立大城小学校・同桃陵中学校での「示範授業」。市教委が県教委に提出した研修計画書を参照されたい。あれから3年の歳月が流れようとしている。先月末に小牧市立小牧中学校の校長さんからメールを受信した。それを、8月24に付ブログに『この歳になっても嬉しい話』のタイトルで登載した。
小生の同日2つの連続した「示範授業」を観察した小牧市の中学校英語科教員が、~「良い」と思ったらやってみたくなる~心境にでも追い込まれたようである。地元の教育大学で学びを深めながら「この時代での英語教育」の在り方に焦点を合わせて研究を深められたようである。あれから3年間の研究成果物が昨日、自宅に届けられた。研究の始発点が小生の示範授業であるとの研究主旨を読みながら、腐りかけた老脳にも感情腺は顕在していた(笑)。熱い血液が流れるのを実感することが出来た。それは、単純に(一直線に)、感激、感動そして感謝という流れで「瞼の機能」を刺激してくれた。久しぶりに涙腺が緩んだ。この間(3年間)、愛知県小牧市でこんな研究が進んでいるとは全く知らなかっただけに嬉しさは100倍にも1000倍にもなっている。この研究の成果を(現時点でも)全国の読者の皆さんにご披露したいのだが、まだご本人や関係者との連絡も取っていないので後日の楽しみとしてご期待頂きたい。
「先生が蒔かれた種が発芽しました」とメールで表現していただいた小牧中学校長(=平成21年度は愛知県教委勤務)の言葉は、小生にとっては退職者人生最高の『金メダル』である。
早朝歩禅の記録 04:30~05:20【6200歩】
一と月に二度も観ることのできる「満月」が湖面にこんなにきれいに映っていました。帰路で見つけた入道雲です。早朝5時過ぎの西の空には今日の猛暑を暗示するような風景が見えました。
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