2012/09/06

昨日のできごと

 
早朝歩禅の記録 05:05~05:50【5800歩】
今日の天気予報は午後から雨。そんな予報を裏付けるような朝の湖面です。直ぐにでも降り出しそうな蒸し暑い朝の散歩でした。


~祖父ちゃんでも役に立ちました(笑)~

 嫁が勤務先から電話をくれました。

 何と!祖母ちゃんの携帯に、ではなく祖父ちゃんの携帯に掛かってきたのです。発信先がわかるのでいかなる能天気な爺でも「何事か!?」と、せっかちな老脳が気を利かせて臨戦態勢モードにしてしまいました(笑)。老妻が「不携帯」(=ほぼ常時)にして、「孫たちのおやつ」を購入するために外出中だったので通じなかったのです。最初の連絡は祖母ちゃんに届いていた事が後で判明しました。

 嫁からの一報によると、同じ小学校に通う二人の孫たちが「保健室」の先生にご厄介になっているとのことでした。長男孫は学校から整形外科医に直行するとのことでしたが、次男孫は保健室に待機しているので迎えが必要だとの通報でした。そこで、「車の運転ができる」祖父ちゃんの出番となりました。お祖父ちゃんも役に立つ瞬間が訪れました。

 塾への送迎ではありませんので、上等の普段着に変えて(笑)、小学校に向かいました。長男孫が病院へ向かうところでしたが、養護の先生とは会えずご挨拶も出来ませんでした。「保健室はどこ?」と、びっこを引きながら移動する長男孫に聞きながらすれ違いました。

 正面玄関には教頭先生が待ち受けでした。保健室を案内され次男孫を引き取り帰って来ました。「有難うございました」を言えない孫の素顔を見ることが出来ました。挨拶は強制することで覚えるモノです。「有難うございました」を強制するお祖父ちゃんの姿を「軍隊式」の指導法として誤解される年代の教頭先生だったら、「とんでもないお祖父ちゃん」として映ったでしょうね(笑)。

 学校から病院に連れて行って診察を受けさせて児童の自宅まで送り届ける。

 これは典型的な日本の学校教育文化です(=深く研究してはいませんが)。泥臭い現場での教員生活しか知らない、この元・教員祖父ちゃんにしてみると、是非は別にしても、懸命に務める後輩諸兄の動きに、祖父として改めて感謝したのです。

 現代の親世代が、「学校で起きた怪我だから」として、病院への付き添い等をしても当然だと思い込んでいるとしたら「とんでもない!」と反論したくもなります。祖父として、接して頂いた先生に「有難うございました」を強制して言わせることは常識を教える絶好の機会だと捉えています。

常識は「範を示して」有言で教えることから始まることを次世代に伝えておきたい。こんなことぐらいでしかお役に立てないお祖父ちゃんの一日の一コマでありました。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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