2013/12/10

『年賀状』が届きました!!


 いや、やっぱり『年賀状』を購入しました。

 日本語としての表現上のミスではありませんが、変な文章になりまして読者諸兄には一種の違和感があるでしょうね。「年賀状」という言語に潜む日本文化の存在感との葛藤に負けました。この哲学戦争は今、始まったことではありません。もう長い期間の闘いの歴史が存在しています。そして勝負の問題でもありません。

 伝統文化の形骸化。

 時代が変われば旧式になっている(と自己判断する)文化は、いつの間にか自然消滅しても不思議なことではありません。『お中元・お歳暮』という生活習慣病(?)の存続にも長期間の価値観闘争は心内では続いています。結局は「削除する」行為への勇断が不成立であるだけなのです。

 人生哲学も「我が子世代」との間にも、親子関係にありながらも考え方に相違があり歩み寄りには双方の努力が求められる時代になっています。親子という血縁関係で問題が解決されないのであれば、社会生活を営む世代人の人間関係を友好的に創り上げることは至難の業と見ても間違いではないでしょう。

 全国の小中学校を訪問しながら退職後の10年間を過ごして来ました。校長職人種の苦悩を垣間見る機会が多くなりました。団塊の世代人が業界を去り、補充的採用で新時代人がニューウェーブを身に纏って業界に入って来ているようです。人間関係を大切にして生きて来た世代人には、いとも容易に関係を遮断してしまう次々世代の言動に失望するとの心情を吐露されます。「教育する」職業人としての期待が不安に替わってしまうと危惧する様相が明白になって来たことを痛感します。

 たかが『年賀状』ですが、されど『年賀状』となってしまうのも、戦後70年間の人生を歩んでいる世代人に染み付いた生活の垢なんでしょうかね。決して、暗い着想として話題を提供しているわけではありません。

 2014年もすぐそこまで来ています。新生命の誕生も喜ばなくてはなりません。新時代への夢と期待を賭けて、更に飛躍をする新年であって欲しいと願う年の瀬の朝のひと時です。

 買ったからには、お世話になった方々への年賀状は投函すべきですよね!(笑)
 
 
 
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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