寒くなさそうなので出かけようか!?
「この日」の決定は、雲の合間から射し込む冬の陽射しが判断の基準となります。北関東の冬は、過去67年間を過ごした地とは比べ物にならない程の気温の低さです。北風の冷たさは、老妻の手に皹(ひび)が切れて皸(あかぎれ)になってしまいそうな威力です。水道水の温度もそれに拍車をかけるのかも知れません。幸いにも障子の張り替えはまだ必要としないので大量の水を使って洗う必要もありません。
ところがもう1か所の『お正月の準備』のためには、寒風と水温の低さとの対戦を避けることが出来ません。6年前に建てた『お墓』の掃除です。
去る28日(土)の昼間に「今でしょ!?」と思えるほどの空気の温かさを感じ取れる時間をありました。掃除道具セット(自家用車に常備)と共に菩提寺の霊園に向かいました。避ける建物も無い墓地を吹き渡る風はやっぱり冷たい。
5~6往復の「水汲み」は夫の担当で、拭き掃除は妻の担当となっている。自前の桶もあるが、一つではどうにも間に合わない。菩提寺の桶をお借りして2つの桶で水を運ぶのである。手先が切れる程の冷水である。ビニール製の手袋を填めての作業ではあるが堪らないほどの辛さとの勝負なのです。
1時間までは掛からなかったが、きれいになった墓所を見届けて車に入り込んだ。「寒かったねぇ~!」と思わず本音を言葉にして発した老夫婦は思わず苦笑いをしてしまいました。しかし、気分の爽やかさが寒さと冷たさに勝ちました。車内での手の温もりの復活であったかくさえ感じたのは、やっぱり「文化の伝承業務」をし終えた充実感であったのでしょうね。
記念写真を撮影するゆとりもなく帰宅しました。お正月の里帰りをする二人の娘たち一家の墓参の準備が済んでホッとしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿