2013/12/30

『お正月の準備』風景も日本文化を伝える風物詩??(2)


 寒くなさそうなので出かけようか!?

 「この日」の決定は、雲の合間から射し込む冬の陽射しが判断の基準となります。北関東の冬は、過去67年間を過ごした地とは比べ物にならない程の気温の低さです。北風の冷たさは、老妻の手に皹(ひび)が切れて皸(あかぎれ)になってしまいそうな威力です。水道水の温度もそれに拍車をかけるのかも知れません。幸いにも障子の張り替えはまだ必要としないので大量の水を使って洗う必要もありません。

ところがもう1か所の『お正月の準備』のためには、寒風と水温の低さとの対戦を避けることが出来ません。6年前に建てた『お墓』の掃除です。

 去る28日(土)の昼間に「今でしょ!?」と思えるほどの空気の温かさを感じ取れる時間をありました。掃除道具セット(自家用車に常備)と共に菩提寺の霊園に向かいました。避ける建物も無い墓地を吹き渡る風はやっぱり冷たい。

 5~6往復の「水汲み」は夫の担当で、拭き掃除は妻の担当となっている。自前の桶もあるが、一つではどうにも間に合わない。菩提寺の桶をお借りして2つの桶で水を運ぶのである。手先が切れる程の冷水である。ビニール製の手袋を填めての作業ではあるが堪らないほどの辛さとの勝負なのです。

 1時間までは掛からなかったが、きれいになった墓所を見届けて車に入り込んだ。「寒かったねぇ~!」と思わず本音を言葉にして発した老夫婦は思わず苦笑いをしてしまいました。しかし、気分の爽やかさが寒さと冷たさに勝ちました。車内での手の温もりの復活であったかくさえ感じたのは、やっぱり「文化の伝承業務」をし終えた充実感であったのでしょうね。

 記念写真を撮影するゆとりもなく帰宅しました。お正月の里帰りをする二人の娘たち一家の墓参の準備が済んでホッとしています。





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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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