~おじいちゃん達の時代の生活を調べよう~
他人事のように感じて過ごしている「昔の生活」という世界を、孫の直撃インタビューで抉られた。隣で聞いていた老妻も興味深げに仲間入りをする。「大昔・・・」と言う言葉が何回か飛び出したので老夫婦は目を合わせては苦笑いであった。
鉛筆削りは日常品。
ナイフ(写真版)、正式には『肥後守』という小型ナイフである。保管している実物のナイフを取り出して実際に鉛筆を削って見せた。孫の反応は速かった。「やってみたい!」との一声に、怪我でもさせてはいけないと老妻が心配そうに歩み寄るが、孫は迷惑そうである。そこで、危険なポイントだけ指示して実技に入った(笑)。案外、上手く削ることが出来たので祖母ちゃんが褒めると、立て続けに3本の鉛筆を削り終えて満足そうであった。その孫が、「お祖父ちゃんが削った鉛筆は機械で削ったのより書きやすいよ」と褒め返すではないか(笑)。少年時代に鉛筆削り名人を競って一回もチャンピオンになれなかった祖父ちゃんの過去をばらしても孫は、でも上手いなぁ~と褒めちぎってくれた。
いつの間にか姿を消した老妻が「洗濯板」を持参して登場した。孫が、「変わったまな板だね」と言いながら大根おろし器のお化けかと思った、と付け足した時点では爺婆は大声で笑ってしまった。話はいつか「大昔」(笑)の時代絵巻を広げてしまうほど、現代っ子の生活から道具がかけ離れてしまっているのに驚きの連続となった。
友達にも聞かせたい、との要望に応じると電話一本で数名が駆け付けてきた。今日は彼らにとっては最も退屈な運動会の「代休日」であったのだ。質問攻めに合いながらも笑顔で答える祖父ちゃんはすっかり、「孫の宿題にはまった」そのものであった。疲れましたが楽しくもありました。
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