2011/09/09

夜の10時までTV画面と過ごす??

 ~滅多にない現象の主因は~
 番組案内になかった「変更された」番組を知ったことにある。
 これは昨夜の出来事。遅くとも午後10時以降には我が家のTVは休養の時間となる。早ければ8時には就寝態勢に入ることもあるぐらいの生活リズムである。その分だけ(笑)、午前4時には起床する。しかし、その時点でTVのスイッチオンは全くない。TVとの共生は無縁であるということである。
 ところが昨夜はどうした?
 NHK BS 20:00~ 番組案内では「サッカー女子五輪予選 日本ー北朝鮮(再放送)」となっていた。夕方のライブ放送では観戦できなかった。結果はわかっていた。少しだけ覗いてみようと画面を選んだら驚いた。「お断り」のテロップの裏には、中国とオーストラリアの試合をライブで放映しているではないか。日本チームの今大会の行方を決定づけるゲームであることぐらい知っている小生にとっては気持ちが昂ってしまった。NHKも洒落た配慮をする時もあるんだ!まるでマニアック的な発想で座り込んで画面を注視してしまった、試合終了まで「就寝せず」に見終わった。試合が終わった瞬間に画面には文字が流れた。~3大会連続4回目のオリンピック大会出場が決定しました~ 妻はとっくに眠っているので独りでこの画面を反芻した。「3大会連続」という偉業すら知らなかった小生は思わず「本当かい!?」と独り言を発してしまった。
 テレビを消して数か月前のワールドカップ優勝という途轍もない偉業に仰天した瞬間を思い出していた。そんな甘い世界ではない。同情や互譲精神での優勝などあり得ない。これは、何かがある。そんな興味関心が頭を過ったことも事実である。その延長戦が昨夜に繋がっていた。
 今夏、読んだ本の中に「スポーツは良い子を育てるか」がある。経験豊かな著者が具体例を示しながら意見を述べている。その中の印象深く残っている部分が浮かんできた。一朝一夕に世界のトップに座ることなど考えられないとすれば、この偉業を普段着のまま(金を掛けて貰えなかった)に創り上げた集団には、それに負けない「何かが」あったはずである。前述の本で著者は鋭いメスを入れている。それはスポーツへ誘う親や指導者の歪んだ精神とスポーツと経済経営原理であった。俗にいうスポンサーのことである。何十回頷いたことか!
 人気のあるスポーツ(と誤解している経済利益団体)への関わりとは全く無縁の「女子サッカー」というスポーツが、2011年になって一躍「陽の目を見る」ようになった。喜ばしいことではないか。その証拠が昨夜の緊急変更番組の放映である。スター(決して好みではない表現)になるまでの顔つきと豹変してしまわないことを願いながら眠ってしまったのは「親心」であると理解願いたい。
 余計な心配?
 目が覚めてネット情報で昨夜の様子を探る。母屋から新聞が届くまで時間があるので小生の最新情報取得の手段はインターネット検索である。快進撃を続ける『撫子』たちの活躍と女子サッカー界の繁栄を祈るばかりである。発奮するスポーツ団体にも期待したい。撫子の次は「サムライ」だろうか。
 興奮は消えているが、今朝の日の出の美しさに、この「日の出の勢い」が天上まで上り続けることを期待する熱い思いは今朝も健在である。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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