2012/02/08

広島も寒かった!(3)

 ~教員研修に不可欠なモノは?~
 2月4日 教育実践・広島『響の会』立春セミナー
 広島『響の会』では、数年前から「教員(元・教員)以外の講師」を招請してその経営実践を提供してもらっている。大変興味のある人材が登壇され、教育界ではついぞ耳にしなかったような言語が使用され脳天を割られる様な発想に胸をときめかせる時間となっています。主宰者としても訪広が楽しみで仕方が無い。事務局から届いた情報によると以下のような実践です。(講師は敬称略)
 ① 平成21年2月7日 広島掃除に学ぶ会・顧問 岸本栄光(元・広島県警勤務)
 ② 平成21年6月13日 おたふくソースKK 社長 佐々木茂喜
 ③ 平成23年12月3日 板野紙工KK 社長 板野 護
 ④ 平成24年2月4日 株式会社カンサイ 社長 川本 司
 詳しくは事務局代表(広島市立庚午小学校長・山﨑幸徳)にお問い合わせください。
 『響の会』は、小生の呼びかけで「教員自主研究会」として神奈川県茅ケ崎市で創設し17年目を迎えています。広島市の他に静岡県浜松市や東京都立川市でも実践が続いています。中心的な活動は(創設市)神奈川県茅ケ崎市で展開していますがそれぞれの都市で、それぞれの思い入れで代表(まとめ役)を中心に独自の計画で実践されていて特徴がユニークなところが主宰者としても楽しみとなっています。いつでも、どこでも(教員であれば)開設できる気楽な研究会です。茅ヶ崎市では一般の参会者も年々増えているようで、すそ野の広がりを実感しています。
 今回の講話も「経営実践」の醍醐味に触れることが出来ました。教育公務員とは視点や観点が違うことは百も承知ですが、底流に息衝く「夢とロマン」には相違は無いと、今回も確認できました。
 目先の小利に翻弄されるようでは「人材育成」は出来ない。人材が育たない限り、企業も会社も学校も大きな成長は期待できないと川本氏の「海外での活躍」へのロマン講話から伝わるモノがありました。どん底状態の日本の中でも、遠い将来に夢を託して今日も真剣に社員と苦労に挑んでおられる氏の経営姿勢には多くの学びの収穫があったと確信しています。広島事務局のお骨折りに感謝します。
 教員の実践発表は新進気鋭の「2年目教員」の苦しい体験を本音で聴くことが出来ました。校長・教頭・主幹教諭・生徒指導主事等々の経験者の総力を借りて学級崩壊を免れることが出来た体験談には目頭が熱くなってしまいました。独りの教員の苦労を支えようと、語りかけられる教頭の一言には胸が詰まる思いとなりました。全校体制での取り組みが、更に大きな渦になって今後の学校経営に迫力が付くことと確信しつつ、大いに期待して助言をしておきました。
 若い世代への伝承は、どの業界でも貴重な使命です。新人教員の前向きな姿勢を支えることが「伝承する」作業の基礎基本です。発表者も、こんな小さな研究会での発表ではあったでしょうが、「自らの振り返り」としてのチャンスを校長から貰えたことを幸運と意識して、新年度も若さと情熱で子どもたちや保護者と向かい合ってくれることを、遠く茨城県からも祈っていたい心境です。
 今年も素晴らしい『立春セミナー』が広島市でも実践できました。関係者各位の努力と、身銭を切ってご参加いただいた教員各氏に心から敬意を表し感謝の意を添えさせていただきます。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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