~今年は挑戦しようかな!?~
そんな思考を巡らせながら時は今年も追っかけて来てくれた。
それは確定申告開始の日(2月15日)である。実は、昨年までは茅ヶ崎市に住んでいて市役所勤務の税務処理セミプロの援助で資料だけを箱に詰めて持ち込んでは殆どの行程を処理してもらっていたのである。つまり、自力での確定申告は行っていなかったのである。何事も「やってくれる」人がいるとお願いして人生を過ごしてきた怠け者も、ここに来て自力で事務処理をせざるを得なくなったのである。
そして、その解禁日である。
住まいも変わったことだし、そろそろE-taxとやらに挑戦してみようと気持ちだけは先行しているのは事実である。だが、まだ全く行動は伴っていない。大した分量ではないだろうから「何とかなるさ」の能天気者は悠然としている。いや、開き直っている、と言う表現が適当か。
仕事の先取り??
得意芸の一つであるはずだが、この類の「事務処理・経理処理」はどうも気乗りがしないままにこの歳まで来てしまった(笑)。つべこべ言っている場合でもなさそうだ。その内に「完了」そして「提出」の報告が出来ることを期待していただきたい。
そんな日に、大手の出版社から原稿執筆依頼が飛び込んできた。渡りに船?いつの間にか確定申告書作成業務より原稿執筆に心は傾いてしまったようだ。我ながら苦笑である。そんな日を過ごしながら一歩も外出しないままに一日が暮れた。
体調の悪い末孫が保育園を休んだ。そうなると祖父ちゃんも仕事も増える。孫が気遣って確定申告の事を忘れさせてくれたのであります(笑)。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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