~『春陽』紛いに誘われて歩く~
気温の低さと風の冷たさに怖気づいた老体から、「ここんとこ歩いとらんなぁ」と九州弁が飛び出した。歩き出そうと身支度をしながらふと気づくような穏やかな陽射しの昼下がり。ズボンのポケットに歩数計(=通称・万歩計)を入れたまま洗濯してしまったことが浮かんで来て苦笑である。大事な「歩禅の友」を亡くした気分であったことも思い出した。今日の歩禅は先ず「旅の伴」を買い求めることから始めることにした。
街中にあるドラッグストアまで向かう。自宅から店までは当然ながらアスファルト道路を歩く。歩き出して暫くして、耳慣れない音に気付いた。それは通過する「車」から聞こえる音であった。新しい「旅の伴」を得て意気揚々とお気に入りの田園コースに進路を変更して歩き始めた。行き交う車によって「気になる音」が聞こえたり聞こえなかったりする。
何の音?何故なんだろう?車の種類やメーカーの違いでもない。サイズでもないが、大きい車ほど「音」が明確に聞こえる。自問自答しながら歩き続けた。
「車の足音」が違う?
当地でも1週間前辺りから雪景色が多くなった。今日の温かさが嬉しくなるような気温の低さが続いた。これは転居者の顕著な感想である。寒冷地での冬の装備は愛車のタイヤ交換であることに気付いた。温暖な湘南(=神奈川県茅ケ崎市)では何年に一回の10数センチの降雪でも翌朝の道路は車の放置状態が多かった。それは雪道や凍結道路を走るタイヤの準備が無かったからである。小生にも路面凍結の道路でスリップ事故を起こした苦い経験もある。
雪も降っていない。路面が凍結もしていない。そんな通常のアスファルト道路をスタッドレスタイヤで走行すると路面とタイヤの面との摩擦は異常な音を発するらしい。気にすれば気になる騒音である。しかし、ご当地では許容範囲であろうか。スタッドレスタイヤを装着した車を運転したことが無い小生にはこの音には愛着が無いのかも知れない。
そんな音から解放される。田園地帯の農道はやっぱり快適である。地面の弾力性に足も疲れる。しかし、この方が歩きやすい。
畦道の弾力性を足裏で感じ取る歩禅は全身に柔らかさが伝わってくる。心底から温もってくる快感である。寒さや冷たさに耐えるのも「あと一息」だろうか。そんな思いが足元から伝わってくる快適な歩禅は「新しい歩禅の伴」が6000歩を示してくれた。目標の1万歩には達しなかったが満足の歩禅だった。
気温の低さと風の冷たさに怖気づいた老体から、「ここんとこ歩いとらんなぁ」と九州弁が飛び出した。歩き出そうと身支度をしながらふと気づくような穏やかな陽射しの昼下がり。ズボンのポケットに歩数計(=通称・万歩計)を入れたまま洗濯してしまったことが浮かんで来て苦笑である。大事な「歩禅の友」を亡くした気分であったことも思い出した。今日の歩禅は先ず「旅の伴」を買い求めることから始めることにした。
街中にあるドラッグストアまで向かう。自宅から店までは当然ながらアスファルト道路を歩く。歩き出して暫くして、耳慣れない音に気付いた。それは通過する「車」から聞こえる音であった。新しい「旅の伴」を得て意気揚々とお気に入りの田園コースに進路を変更して歩き始めた。行き交う車によって「気になる音」が聞こえたり聞こえなかったりする。
何の音?何故なんだろう?車の種類やメーカーの違いでもない。サイズでもないが、大きい車ほど「音」が明確に聞こえる。自問自答しながら歩き続けた。
「車の足音」が違う?
当地でも1週間前辺りから雪景色が多くなった。今日の温かさが嬉しくなるような気温の低さが続いた。これは転居者の顕著な感想である。寒冷地での冬の装備は愛車のタイヤ交換であることに気付いた。温暖な湘南(=神奈川県茅ケ崎市)では何年に一回の10数センチの降雪でも翌朝の道路は車の放置状態が多かった。それは雪道や凍結道路を走るタイヤの準備が無かったからである。小生にも路面凍結の道路でスリップ事故を起こした苦い経験もある。
雪も降っていない。路面が凍結もしていない。そんな通常のアスファルト道路をスタッドレスタイヤで走行すると路面とタイヤの面との摩擦は異常な音を発するらしい。気にすれば気になる騒音である。しかし、ご当地では許容範囲であろうか。スタッドレスタイヤを装着した車を運転したことが無い小生にはこの音には愛着が無いのかも知れない。
そんな音から解放される。田園地帯の農道はやっぱり快適である。地面の弾力性に足も疲れる。しかし、この方が歩きやすい。
畦道の弾力性を足裏で感じ取る歩禅は全身に柔らかさが伝わってくる。心底から温もってくる快感である。寒さや冷たさに耐えるのも「あと一息」だろうか。そんな思いが足元から伝わってくる快適な歩禅は「新しい歩禅の伴」が6000歩を示してくれた。目標の1万歩には達しなかったが満足の歩禅だった。
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