~「育てる」ことの根源~
いつもより、(こんな時に限って)30分間の寝坊だった。
4時半には早朝歩禅に出発するのでメールチェックの時間を考えると1時間前には起床したい。ところがこの頃は受信メールも極端に少なくなっているので30分ぐらい遅く起きても時間的には余裕がある。そんな油断?この歳になっても良くあることではある。
愛知県の中学校の校長さんからメールを受信していた。
この校長さんは「人を育てる」センスを持ち合わせている。長いお付き合いをさせてもらっているので、事あるごとに感じていた個人的な印象である。「豚もおだてりゃ・・・」ではないが、この歳になっても元気がでるような「嬉しい話」を送信してくることがそれを証明している。小生を知る後輩諸兄にはご理解いただけないだろうなぁ。(笑)わざとらしい「おだて」には決して乗らない性分だからである。
「育てなければ育たない」とは、小生の教育哲学の一つである。
著名な書家・あいだみつを氏の書にあるように『育てたように子は育つ』(写真・左)の裏付けであると考えている。人を育てることはとても重要である。しかし、難しい。しかし、教員道を選んだ諸氏には、この本務を携えないでは教師としての威厳も築けなければ、教え子に尊敬されることもない。
青年時代に叔父に言われた言葉を思い出す。と、大学卒業の報告をした時に「おめでとう」代わりに突き付けられた言葉が「一人で大きくなった顔をするな」であった。戦死した父の一番下の叔父であり、育ての親でもある。
一人では成長しない。今となれば良くわかる。
誰かに、あるいは何かに触発されて「育つ」とすれば、今朝の受信メールは、こんな歳になっても「育つ」エネルギーが注入されたことに接触した、と言っても過言ではあるまい。
哀しい話題では人は育たない。この歳になってもこんな嬉しい話が届けられるとは、やっぱり小生は「幸福男」である。(感謝)
早朝歩禅の記録 04:30~05:25【6300歩】
コースでは、いつもより『靄』が迎えてくれた。朝陽が射しこむ前の瞬時の風景である。帰路の民家の生垣には「最後の自らの世界」を生き抜いてている朝顔の群生に季節の移ろいを感じた。
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