2012/08/06

8月4日 第17回夏季特別セミナー(茅ヶ崎市)


                          ~実践・実績・実体験の強み~


 最近は主宰する教育実践『響の会』の講師として登壇する講師陣が「わが子より若い」世代になっていることに気が付いている。今回も驚くほどに若い講師の話を聞く機会を得た。

 講師としての話術はどうでも良い。

 しみじみと感じるのが、試行錯誤のドロドロした実践に伴う実績と、実体験からにじみ出る「生きている匂い・泥臭さ」の強さが、聞く人の心を如何に容易に心を動かせるか、である。経験値から出る「生きて来た証し」はそれなりに次世代に何かを訴えるモノであるが、経験が経験値として意識しないような「あがきともがき」が見え隠れする談話内容に、老脳はすっかり傾いてしまる。

 発達障害。最近多く耳にする症状名称である。講師の実体験が耳に大量に飛び込んでくる。そして驚きに変わり、気づくことの無かった反省にも発展した。彼の著書の中に「自然治癒」の大切さの下りがある。障害と言う病名が付くと処方箋を基に薬が調合されるらしい。薬や注射に頼ることなく「自然治癒」する心意気が大事だと若い青年講師が講釈した。それは小生からの質問に対しての回答の部分であった。

 浜之郷小学校の15年間絶えることなく続けられている授業研究協議会の秘話も初代の校長や歴代の校長と懇意にしている関係からも立派な実績を積んでいることに大きな喜びを感じた。

 今宿小学校の「英語活動の実践」報告はハナマルである。全国の小学校でも十分に参考になる実践活動である。「小学校で英語嫌い」を作らないで!と中学校が言うらしい。何を言うか!!そこで受けて立つのが英語教師と言うプロフェッショナルではないか。小学校の現場では素人に近い教員が死にもの狂いで対応しているのを温かい目で見つめながら大きな懐で受け入れて「中学校の英語」を充実させてくれないと教育の「小中連携」は断絶である。立派な活動にエールを送った。

 帰宅したら当日の感想メールが届いているのでご紹介しよう。教員ではない聴講者からの感想である。ご参考になるのではないかと思われるものである。

角田 明先生

土曜日の、「響の会」では、大変お世話になりました。いつも本当にありがとうございます。

先生方とは違った立場にはおりますが、いつも大きな刺激を頂いており、この会に参加することが、仕事への大きなモチベーションにつながっています。

角田先生のご講演。びっくりするぐらいあっという間に時が過ぎてしまいました。『人間は一生選び続ける』 ということ。様々な場面で、よりよい決定をすることが、非常に大事なことと再確認致しました。色々なことが頭をよぎった瞬間でした。

髙橋先生のご発表の中の、浜之郷小「学校教育目標」のキーワード『人生最高の6年間』 私は、鳥肌が立ちました。何て素敵なフレーズなんだろう、感動しました。私も、違う関わり方になりますが、教科書という媒体で、それを子供たちに、提供できるのか分かりませんが、その『人生最高の6年間』を支えるサポートがしたいです。

帰りは、1人で、茅ヶ崎の海岸で、花火を見てきました。これからの私にとって、本当に大切な一日となりました。ありがとうございました。今後も、ご指導を賜りますよう何卒宜しく御願い致します。

 帰宅したら「緑のカーテン」に、沢山の朝顔も花が咲いていた。一輪咲いだけで心配していたが見事に咲き始めたのでホッとした。10日帰国する妻がびっくりするだろう。この花のタネを戴いた友人にもこの写真を送りました。(謝)

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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