「どうしたんだろう?」「今年は中止にしたのかな?」との自問を繰り返しながら前夜まで動きを待つ身は複雑な心境になっていた。『正月の4日』は、恒例の私的・年中行事である。その主人公たちは30年以上も前に中学校を卒業した野球部員OB達である。偶然ではあるが、卒業生の一人が焼き肉店を開業したことからそこが会場となって開催して、もう何年になるのだろうか。旧宅からは歩いても10分は掛からない場所でもあったので、電話一本で駆けつけたこともある。
電話一本が掛かってもここから駆け付けたのでは終宴時刻になる。
ここ数年は、葉書での案内かメールでの丁寧な案内が届いていたので「心待ち」していたのであるが、今回は未着であった。「確認の電話でもすれば?」、と老妻は小生の気持ちを案じて提案したが、「OB会を開け」とばかりの催促するのは気性に合わない。連絡が来ないのは何らかの理由が生じているのだろう。これを結論として打診は断念した。
1本のメールが着信した。「4日の再会を楽しみにしています」との内容である。しかし、もう5日の家族での予定を許諾したので今更、変更が出来ない。仕方なく、メール送信者のOBに「欠席の連絡を依頼する」しかなかった。申し訳ないと言う心情が募って心苦しかった。
成立するための地理的条件。
しみじみと「遠距離」への転居を実感した。成長し続ける卒業生たちとの再会は教員経験者にとっては筆舌し難い冥利である。楽しいお酒を酌み交わし、近況を聞きながら過ごす数時間は、聴いているサイドにも貴重な栄養素にもなる。
寒波の襲来が報道されている。そんな日に片道3時間弱の遠距離を往復するのは古希に近い老体には少々厳しい。卒業生の成長とは反比例している小生の老化対策は自らの維持管理に委ねるしかない。自らに言い聞かせている朝である。
次回の再会を期して今年も頑張る!!心に誓って今日の予定行動に移ることにしよう。
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