2013/01/01

年頭のご挨拶

 ~今年もよろしくお願いします~

明けましておめでとうございます。

「お正月が来ると歳をとる」(=加齢する)と言われたのが妙にオトナに近づくようで嬉しかった幼い頃が懐かしい(笑)。だから「おめでたい」と言うんだよ、と祖母が冗談ともつかない言い方をしたのも妙にハッキリと覚えている。

 ところで元旦草々にご協力をお願いします。全国の読者の皆さんにも一緒に、次の質問を考えていただきたい。

 Q:加齢を実感して「おめでたい」と嬉しく思ったのは何歳ころまででしょうか?

小生の答えは二十歳(はたち)までだったような気がします。「オトナになったら」出来る(らしい)ことへの憧れがさせた感情だったと思っています。

 連なる時間の経過でしかないのに、どうして12月31日と1月1日の2日間だけをここまで固執して仰々しく振る舞いを要求されるんだろう。思春期頃になると堅苦しい「元日の朝」のしきたりにウンザリしつつも「オトナへの階段」は加齢のエスカレートで意思とは無関係に上って来たようだ。

 しかし、昨今、謝意を前面に立てて考えるようになった。

70歳に限りなく近くになると、このような加齢のエレベーターであれ、エスカレーターであれ無意識に中の諸々の「体験」や「思考」を悶々としつつ成長させていただいている、と。自らの「過去の歴史」が、現在の自らを創り上げているのだと認知せざるを得ない。そんなことを痛感することが多くなったからである。

今年もまた、高齢者は高齢者なりに「世間にお世話になり」ながら、他者の目には見えないだろうが「成長する」自分でありたいと期している元旦の朝である。

読者諸兄の健康で充実した1年を祈念して年頭のご挨拶と致します。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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