千葉の長女宅に行くのに(いつものように)妻は不携帯のままに放置していた携帯電話。帰宅すると定位置で点滅して待っていた。苦笑しながら妻が取り上げると神奈川県綾瀬市に住む妻の従姉からだとわかったようだ。姉と慕う従姉は「御年始のご挨拶だった」とのことだった。
何気なく、聞くとは無しに耳についた話題。
内緒話ではないので聞こえてくる。従姉のご主人が、ご自分の叔母の喪中だったにも関わらず「年賀状を投函しちゃって・・」と苦笑交じりの内容が聞き取れた。全くの他人ごとにして聞き流した。「確認しなかったのかな?」「喪中の葉書が届いていただろうに」と、まるで他人の失態を蔑視するかのような横着な態度の小生だった。
一頻り女性同士の「長いお話」が終わった。
説明の必要性はないのに妻が従姉夫婦の失態を感情移入をして話し出した。妙に避けたい話題になって、意図的に遮った。留守中に配達された年賀状の確認をしながら未投函の年賀状返信に取り組んでいた。200枚購入した年賀状が、実に見事に全てを使い切った瞬間だった。
無駄の無い使い方をして安堵しながら「余計な年賀状を投函していないだろうな」と脳裏を過らせながら、ふと妻の友人の顔が(何故か??)浮かんだ。理由は不明であるが浮かんだのが不思議であった。暮れにその友人から九州のミカンと野菜が沢山送られてきた。訪問した長女宅の食卓に、その友人の送ってくれた手作りの「漬物」があったのを思い出したことが引導であった。
「おい、●●さんの義母が他界されたのはいつだったっけ?」と尋ねた瞬間、妻の表情が一変した。「去年のお正月直後だった??」と自問した。自答が速かった。「年賀状を出してしまっているよ!」と老夫婦は凍りついた。
改めて寒中見舞いを出して謝罪することにしよう。
妻の従姉夫婦が自らの失態として明るく語ってくれたことを詰るような思いで聞き流していた自らを恥じ入ってしまった。新年早々に「失態第1号」を早くも仕出かしてしまった。「やっちまったぁ~!!」と叫んでいる能天気ぶりは新年も健在であるようだ(苦笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿