2013/10/01

秋風に揺れているススキの穂の先に『こんな光景』が見えました。


0930記
 当地は日本一のレンコンの生産地だそうです。

 JR常磐線で土浦駅近辺を電車が通過すると、「ここは駅周辺?」と我が目を疑うような広い蓮田が連なって見えます。その向こうには湖面が太陽に反射して光っている霞ヶ浦も(気を付けてみていると)見えます。旧盆の前後には白やピンクの花が見事に咲き乱れます。蓮田の中を車で通過すると視線より高い位置に見事な蓮の花を視る事も出来ます。

 そして1か月が過ぎると、蓮田から水を汲み出す光景と出くわします。レンコンの掘り出し作業の始まりだそうです。「レンコン作業の最盛期は師走(=12月ごろ)」です。師走の冷たい水の中に半身以上の深さまで浸かっての採り入れの現場を直視する度に、見る側まで凍えそうになります。年の瀬を迎える店頭に「ご贈答用のレンコン」が陳列される光景は見応えがあり壮観ですが、脳裏を過るのは採り入れ作業の光景になります。

 10月とは言っても未だ太陽光の温もりを感じます。今夏の異常高温を考えれば、心地よい秋風の季節に満足するのですが、自然界との勝負をするレンコン農家ではもう、冷たい水との闘いが始まったようです。

 前日の孫と歩き過ぎた東京の遊歩の影響で早朝歩禅はパスしました(笑)。長男一家の全員が学校や保育園、職場に行ってしまった離れの住人は、温かい秋の日差しと涼しい秋風に当たりたくなって妻を誘って「歩く」ことにしました。十五夜の時には少なかったススキが満開(?)のコースを選んで歩きました。秋風に揺れるススキの穂の群れの向こうに消防車の放水にも似た光景が見えました。その向こうには、もう1時間目が始まっただろうと思われる孫たちが通っている小学校の全景が背景に映りました。

 放水状態の田んぼには人影が二つ見えました。

 遠目にも若さは伝わっては来ません。散歩人と同年代の「老夫婦」と見えました。少々の誤差は許されても、決して愚息世代の労働者ではないように見えました。散歩人夫婦の話題は、身近な農業人の苦労を忍びながら「世代交代」や「後継者」の言語が会話の主人公になってしまいました。

 40分間のゆったり歩禅を終えての帰宅となりました。もう、明日から10月です。今年も後3か月か!こんな言葉を発した瞬間に加齢を自らが認知することになりますね(笑)。全国の皆さんの地方の10月はどんな状況でしょうか?
 
 
 
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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