2013/10/22

突然の訃報記事(=天野祐吉さん逝く)に愕然として・・・



 小生は「ラジオ好き」人間である。

 お気に入りのラジオ番組の中に、更にお気に入りの「月例番組」がある。先月はゲストに大竹まこと(タレント)氏を迎えての楽しい対談であった。リスナーが勝手に誤解していたゲストの人柄を是正された衝撃の『天野祐吉の隠居大学』(番組名)だった。早朝4時からの番組ではあるが、思わず正座して聴き入ることも多い。大竹まこと氏を視る目が変わったのはこの番組で語りかけるソフトタッチの天野さんの言葉を耳に受け止めてからであった。

 「~らしい」とは、実に無責任な判断力であることを天野さんが語りかけると、傍若無人な(=と、思い込んで「大竹まことらしい」と判断)ゲストが、「そこが、僕の特長ですよ」と謝辞に替えた辺りは、今でも耳に付いて離れない。「評判や噂」ほど当てにならないと厳しい世論批判に導かれる天野さんの話術には「広告批評」精神が貫かれて胸がスーッとして寝覚めが良いのである。ゲストの中村メイコさんとの対談には腹を抱えて笑い転げ、三輪明宏氏がゲストとして登場した時間には思わず涙が流してしまった。天野さんらしい切り口(=言葉掛け)がそんな症状をリスナーに授けてしまうのだと懐かしく思い出してしまった。

 酷評をすることの方が楽である。

 深意を衝いて「人生論を本音で」語りかける方が難しい。天野さんの『隠居大学』の聴講学生としては、もう少し早く傾聴すべきだったと後悔した。新聞記事を読み終えた瞬間、「人生は楽しく遊ぶためにある」と番組の中で1~2度は必ず、優しく語りかけられた言葉が、「厳しい温かさ」を今でも感じているのである。

 今日も「請負仕事」の任を果たすために現地に出向く「ご隠居さん」の小生である。来春に「我が子が小学校に入学させる保護者」を相手にして講演をする仕事を今日は請け負っている。責任重大である。

「きりきり・かりかりして子育てをしてもらっては学校教育も為す術がないですよ。」と優しく語りかけてみようか!

力量を育てることに努めていない人生を旅して来た小生には天野さんのような語りかけは真似すら出来そうもない。せめて、本音で「子育て論」をぶつけて来ることに意を決している朝である。 

事務連絡:当ブログは金曜日まで休刊です。土曜日には悪戦苦闘を業務報告(?)が出来る予定です。今回も「台風の歓迎」を受ける予定です(笑)。自然界の営みには太刀打ちできませんので、自然界の流れに身を任せて務めてまいります!
 
 
 
 
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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