収集して保存していた資料。
それすらも忘却していたことを「知った」時点のショックは読者諸兄には未だ経験があるまい。加齢の証を突きつけられる厳しいひと時である。亡くなった友人が「オレの人生の半分は物探しなんだよなぁ~」と嘯いた。周囲でそれを聞いた元・同僚(後輩)たちは半信半疑で聞き流したようだったが、只一人の同僚(先輩)の小生には現実として受け止めた思い出がある。この話は現役時代のことである。
そんな日々から10年以上が経っている。ホンモノの高齢者になってしまっているのだから「情状酌量の余地」があるのかも知れない。しかし、当人にとっては「いつまでも若い」思いが先行するので大打撃である(笑)。
写真をご覧いただきたい。
2012年11月29日の日付で保存しているフォルダーである。何気なしに開いてみた中身の写真がこれである。フォルダー名を付け忘れたために、収集した記憶も薄らいでしまったようだ。その後、暫くは意識の枠に存在したのだろうが、いつしか忘却の彼方に消え失せてしまって、収集した事すら完全に消滅してモノと考えられる。莫大な量を保存できるパソコンと言う偉大な利器の恩恵には感謝しつつも、かようにして「振り回されている」現状も否めない。
学校教育現場を訪問する度に「旧態依然」の現実と遭遇する。その都度、この写真を思い出していた。
この写真は、広島市立庚午小学校への指導訪問の日ではなかったかと確認する。自らの脳の記憶ではない。パソコンのカレンダーで判明は容易である。午後日程の訪問の為に乗車した新幹線の車中で収集した写真資料であると判明した。収集日の数日後の学校訪問では指導助言の中に取り入れたかもしれない(記憶は飛んでいる)が、改めて使用したい衝動に駆られて懸命に捜索した(笑)時間があったことだけは記憶から飛んでいない。しかし、諦めの早い小生は直ぐに決断したのだろう。「探し物に時間を割く」ことを断念する決断である。
思わぬ発見を「記憶に留めるために」、全国の読者諸兄に発信する当ブログで(=恥を忍んで??)ご紹介しようと英断をした朝なのである。
北関東の今朝は、書斎の椅子の脇にはミニストーブを用意する程冷え込んでいる。酷暑の夏に傷んだ老脳の緩み具合には、「木枯らし一番が吹いた」というニュースの良薬が効いたのだろうか。ほぼ1年ぶりの「物探し」が成就してしまったからである(笑)。
この資料の感想は、いかがであろうか!?
0 件のコメント:
コメントを投稿