2010/12/17

嬉しい「葉書」とは?

 ~手書きの「お便り」~
 パソコンを駆使して(笑)、現代流に生きているところを見せたがっている老人。
 つまり、その老人こそが小生で御座います。郵便番号も住所も、宛名までパソコンは一気に記憶して指示さえ間違えなければ10枚なんてあっと言う間に印刷が出来るソフトを重宝しております。写真も取り込んで希望通りのサイズで転載が出来るのですから、味を占めた老人は有頂天になっております。
 昨夜、この師走・第2回目の忘年会(東京)から帰宅して一枚の葉書を手に取りました。
 先般の特別講演会の講師・原伸介氏からの葉書でした。心地よい酔いに拍車が掛かりました。絵はがきの表面に「手書き」で御礼を述べてありました。キムタク世代の若者がて「手書き」で便りを記すとは、パソコン溺愛(笑)の老人には衝撃が強すぎます。
 起床して、改めて読み直しました。
 数回も続けて文字を追いながら彼の言葉を反芻している老人で御座います。同世代の仲間にはズレは感じませんが、時代とのズレを強烈に感じます。時代のズレは、その過ぎゆく「速さ」と説明を加えてくれたことです。
 手書きはゆったりとした時間が流れるのでしょうか。パソコンは「あっと言う間に」仕事を代替わりで済ませてくれます。しかも、大量に。また、メールも寸時に地球の果てまで飛んでいきますが、郵便物は数日間という時間を必要とします。往復書簡には数週間というゆったりとした時間が流れます。こちらが講師に投函したお礼状の葉書(パソコンで作成)から、丁度1週間を掛けて交信が成立したことになります。
 遅く起きた朝は、穏やかな陽ざしが書斎にも差し込んできました。
 一枚の葉書から「人の温もり」が伝わってきました。昨夜の美酒の残り香が「ひなたぼっこ」を誘っています。横になる前にもう一回、葉書を読むことにしましょうか。
 
 温もりのある1枚の葉書に感動しつつも、年賀状はパソコンに委ねている爺です。200枚の年賀状には「温もり」を登載できませんが、日常の「お便り」は出来るだけ手書きにします!!(確約が出来ない現状に立ち往生ですが、お許し下さい。)
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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