~今年も元気で会えました!~
宴もたけなわ。
「先生、来年は12月17日ですからね。忘れないでくださいよ」と声が掛かりました。このミニ忘年会も何年続いているのでしょうか。どんな集団にも紆余曲折の歴史は付き物です。近親者の不幸とぶつかったり、自身の体調不良だったり、わが子の問題で身動きが取れなかったり等々。中学時代の1つの学級で過ごした仲間が37年経ってもこうして年に1度、時間を繰り合わせて集うというのも珍しいことです。最近では、散会の前に次回の日程がこうして確認されることになっています。
13歳の中学生と27歳の教員。
この学年集団と未熟な教員の出会いでした。正確に述べると、この「学級」は29歳の担任と15歳の中学3年生の集合体です。この中学校に転勤する前は高校勤務だった教員にとっては、中学校勤務の『卒業生』第1号集団なのです。若さ故に出来たこともありましたが、未熟なるが故の失敗の連続。生徒達にとっては、さぞかし頼りない担任だっただろうと、今になって考えると背筋が寒くなるほどですが・・・・もう全てが「時効」ですよね(笑)。
学年同窓会や正式な学級同窓会もありました。
名乗り合って、懐かしさに目頭を熱くするシーンもありました。「先生、お元気そうですね」と労る言葉もありました。全く面影もなく半信半疑になる卒業生もいます。しかし、このミニ同窓会は、まさにアットホーム。全体の話題が見えます。名乗り合うこともなく単刀直入の話題が展開されます。
こうして長く続いている集まりでは、話題の変遷は凄いモノです。
今では、孫の話題にも興じるようになっています。担任教師と卒業生の「年齢差は永久に縮まりません」が、精神年齢と経験年齢の差はどんどん狭まっているようです。そのうちに、話題に境界線というバリアも全く無くなっていくのでしょうか。これって、やっぱり喜ばしいことでしょうね。
高校教員時代の教え子は、来年は還暦だと一報が届いています。この再会も楽しみです。話題はきっと同一だと断じて疑いません。
タイムスリップの時間。
いつしか若返っている老体に気づいて苦笑している朝です。昨日は楽しい時間を有難うございました。来年の日程は新しいカレンダーに記入しましたよ。出席できなかったクラスメートにも連絡してくださいね。モンタ!(幹事さん)、今年もありがとう。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
0 件のコメント:
コメントを投稿