2010/12/19

話題は変わるモノ?

 ~今年も元気で会えました!~
 宴もたけなわ。
 「先生、来年は12月17日ですからね。忘れないでくださいよ」と声が掛かりました。このミニ忘年会も何年続いているのでしょうか。どんな集団にも紆余曲折の歴史は付き物です。近親者の不幸とぶつかったり、自身の体調不良だったり、わが子の問題で身動きが取れなかったり等々。中学時代の1つの学級で過ごした仲間が37年経ってもこうして年に1度、時間を繰り合わせて集うというのも珍しいことです。最近では、散会の前に次回の日程がこうして確認されることになっています。
 13歳の中学生と27歳の教員。
 この学年集団と未熟な教員の出会いでした。正確に述べると、この「学級」は29歳の担任と15歳の中学3年生の集合体です。この中学校に転勤する前は高校勤務だった教員にとっては、中学校勤務の『卒業生』第1号集団なのです。若さ故に出来たこともありましたが、未熟なるが故の失敗の連続。生徒達にとっては、さぞかし頼りない担任だっただろうと、今になって考えると背筋が寒くなるほどですが・・・・もう全てが「時効」ですよね(笑)。
 学年同窓会や正式な学級同窓会もありました。
 名乗り合って、懐かしさに目頭を熱くするシーンもありました。「先生、お元気そうですね」と労る言葉もありました。全く面影もなく半信半疑になる卒業生もいます。しかし、このミニ同窓会は、まさにアットホーム。全体の話題が見えます。名乗り合うこともなく単刀直入の話題が展開されます。
 こうして長く続いている集まりでは、話題の変遷は凄いモノです。
 今では、孫の話題にも興じるようになっています。担任教師と卒業生の「年齢差は永久に縮まりません」が、精神年齢と経験年齢の差はどんどん狭まっているようです。そのうちに、話題に境界線というバリアも全く無くなっていくのでしょうか。これって、やっぱり喜ばしいことでしょうね。
 高校教員時代の教え子は、来年は還暦だと一報が届いています。この再会も楽しみです。話題はきっと同一だと断じて疑いません。
 タイムスリップの時間。
 いつしか若返っている老体に気づいて苦笑している朝です。昨日は楽しい時間を有難うございました。来年の日程は新しいカレンダーに記入しましたよ。出席できなかったクラスメートにも連絡してくださいね。モンタ!(幹事さん)、今年もありがとう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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