2010/12/30

慌ただしさの中「静寂」を求めて・・・

 ~暮れの大掃除中に読書!?~
 未だにそうなんですが・・・。
 と言っても何のことかわかりませんよね。実は、少年時代から変わっていたんです!と言っても、今の小生を知る人は誰も驚いてくれません。十分に変わった姿を見過ぎたからですかね(笑)。本人はいたって通常の神経だと思っているんですけど・・・。
 それは、少年時代に遡ります。師走になると家族の皆が、何だかピリピリしてとげとげしかったことを思い出す。家人の一人として、大掃除の担当分野がありました。定番は馬小屋の掃除と納屋の周囲の整理整頓でした。父親が出征して戦死しても農業は細々と母と祖母が続けていました。父が存命中の名残は馬小屋でした。小学校に入学した頃まで飼っていた馬もいなくなっていましたが、馬小屋はそのままでした。馬がまだ居た頃、藁を敷いたり、取り替えたりする長兄の手伝いをするのが楽しかった。時には馬入川という小さな川に、馬の背を洗いに鞍無しで兄の前に座って馬に乗って行きました。遠いセピア色の思い出です。
 そんな光景を思い出すのが暮れの大掃除の時だけとなったのは中学に入学する頃まででしょうか。農業の規模は年毎に減って、小生(末っ子)が高校を卒業する時点では非農家になっていました。それでも馬小屋も納屋も壊されずに残っていたので「暮れの掃除」分担域は生家に居た間は変更はありませんでした。要領よく(手抜きをしながら)早めに掃除を終えた後の時間に楽しみがありました。冬休みに入る前には、学校の図書館から必ず3冊の本を借りていました。そして、大事にこの日のために家人にわからないように隠しておくのでした。納屋の周りには昔ながらの藁が積んであり、その日溜まりの温もりは今でも忘れられません。大掃除の出で立ち(服装だけは家人並み)で、持ち出していた本を開くのです。
 兄や姉たちが呼びに来るまでの「束の間」の時間は至福の時間でした。
 しかし、本を読んでいたことがわかったら袋だたきに遭います。警戒心を失うことなく気配りをしながら読書に耽る楽しさは今でも続いているのです(笑)。三つ子の魂百まで?昔取った杵柄?なのでしょうか。
 忙しく時間が流れるときに、妙に落ち着いたり、緊張感との背中合わせの時間に奇妙なほど沈着だったりするのも他者から見れば十分に変人たる証になるそうです。緊張のど真ん中に入ると落ち着いてしまうのも我ながら不思議な人種と思えるのですから、やっぱり変でしょう?
 今日は晦日。明日は大晦日。
 忙しい季節が来ると、その喧騒の中で読書がしたくなる。ご参考までに・・・今日明日で読みたい本があるのです。ご紹介しましょう。今、このパソコンの直ぐ脇に積んでありますが、その内の二人の著者を紹介します。多田富雄氏と鎌田浩毅氏です。数日前に、注文していた本が届いたのでもう、師走の忙しさも喧騒もこの「深い思い(?)」には勝てないでしょう。 =師走の「変人記」から=

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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