
田舎の少年時代。暮れの忙しさは母が大掃除の準備を始めると感じた。
手伝いを言い渡されないように裏木戸からそっと外に抜け出たモノだった。しかし、遊びから帰ってくると、兄や姉たちが手伝ったらしくキレイになっている庭や玄関を通る時、いかなる図々しい三男坊でもいささか気後れを感じたことを思い出す。そんな風物詩も今となれば懐かしい。
さて、拙宅の「暮れの大掃除」はどうかな?
殆ど無縁な生き方をした小生は、退職しても殆どその生活スタイルが変わっていない。つまり、殆ど老妻の労力に負んぶに抱っこの状態で推移してしまっている。今年は早めの「仕事納め」だったので少しは本気で取り組むことにしようか。しかし、長年の習慣は恐ろしい。全く当てにされていないのは今年も変わっていない様子である(笑)。
そこで「自分でしなければならない」大掃除だけは・・・・。
歯の定期検診の通知が届いていたので夕刻を予約して行って来た。唯一「国民健康保険証」を使用する機会である。未だ1本の虫歯のない小生は、最近になって「歯の大切さ」を感じるようになり、日常的な努力もするようにまで成長(?)している。妻のお陰である。妻は歯が弱く痛みに顔を歪めることも多い。歯痛の辛さを知らない能天気な小生にとって、最近の心情の変化をもたらしてくれた妻に感謝している。今日も歯科医から「このままの状態で最期まで頑張りましょう」とのエールを戴いた。親不知の歯も虫歯になっていないとの診断で勇気づけられ、掃除だけを済ませて帰宅した。
短絡的人生を謳歌している小生の暮れのお掃除は、何と「歯の手入れ」でありました(笑)。
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