2011/01/09

年賀状を考察する ③

 ~おはようございます!~
 3連休の中日。
 新年の仕事も始まって、身も心も「働き」モードになっていることでしょう。「毎日サンデー」の小生は、皆さんとは少々出遅れましたが、連休明けの11日が仕事始めです。今年も「県外」での仕事から始めさせていただくことになっています。
 昨年も県外には多くの機会をいただいて出向しました。今年も、どんな「新しい出会い」があるのか?考えるだけでもとてもドキドキします。「年甲斐もない」なんて苦笑しないでくださいな。
 シリーズ第3弾をお贈りします。
 23歳で教壇に立って以来、辞するまでの歳月は「教職一筋」。
 聞こえは良いでしょうが、現職中から脳裏を離れなかったのが「教師バカ」と酷評された一般社会からの教員への代名詞でした。相手が10歳以上の年齢差の未熟な青少年を「いつも相手にして」生活するのが教員業です。無意識の内に、「上から目線」になってしまいます。当事者には悪気はありません。保護者や地域に対しても「言われる」側に対して何らかの防御壁を作ってしまうのが職業病の一種だったようです。小生にとっては、他の職業に従事している同年齢以上の方との接触はとても刺激がありました。初めて知る業界用語には大変興味があり、取り分け、保護者の皆さんとの接触では異業種文化を知る事が出来たことは大きな「学び」となり感謝しています。
 今日の年賀状は、異業種との接触で親しくなった方からのモノです。
 現職時代の僚友だった、故・大瀬敏昭君(初代・茅ヶ崎市立浜之郷小学校長)の取材に1年間以上通い続けられた某新聞社の女性記者です。小生が勤務していた小学校の校長室にも何回となく立ち寄られ、取材とは無縁なことまで話し込んで親しくなった方です。その後、結婚なさってそのお知らせのお葉書を頂戴してからは、こうして毎年年賀状を戴きます。社名や住所(氏名)の箇所は、小生がイラストを挿入していますので個人情報としては護っているつもりです(原版とニュアンスが異なることをお許し下さい)。数行の近況を読みながら、現職の記者として活躍の様子を知り、我が娘のように愛おしくも思えるほどの至福を満喫しています。
 もう1枚は、(年が明けたので)接点は一昨年のことになります。
 愛知県教委からの依頼で県下の20校ばかりの小学校で英語の訪問授業をさせていただきました。年賀状差出人は、訪問先の地元テレビ局専属のカメラマンです。ビデオに収め編集して地元ニュースソースとして番組を編集している男性です。プロ・ビデオカメラマンの視線がユニークでした。まさに「カメラに映る」人物像へのカメラマンらしい率直な考え方には「教員バカ」そのものの目から鱗を落として貰いました。鱗が落ちる時期が少々遅かったと「出会い」に後悔した程でした。賀状の2行コメントが読み取れますか? ・・・先生のお話は伝説となっています・・・。と記していただいています。 
 こんなストレートな表現は教員であった小生には出来ません。彼と共有した時間でカメラに向かって喋った小生には、その事後放談(時として名古屋駅前の宿泊ホテルまで自家用車で送ってくれる車中でも)を通して考えてみても、「学び力」のある人物であったことは今でも鮮明に残っています。・・・先生の人生哲学は今でも健在でしょうか?・・・と詰問されそうな緊張感が蘇ってきて、思わず周りをキョロキョロしながらも背筋がシャンとする年賀状です。
 それぞれの業界での活躍を祈りながら、こんな幸せな「出会い」を戴いた関係者に感謝するばかりです。天国の友・大瀬君にも改めて感謝すると同時にヤツが果たせなかった思いの一部でも代役が出来るように今年も貪欲に学んで行こうと決意を新たにしている爽やかな朝です。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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