2011/01/25

反響の強かった『恩送り』という言葉

 ~「ご恩」を感じたら~
 今年いただいた年賀状を本ブログで紹介しました。
 個人情報が飛び出して差出人にご迷惑をお掛けしてはいけないと、随分気を遣いました。登載した年賀状の差出人には承諾も得ていませんし、掲載のお知らせもしておりません。まだ、ご本人からの反応は届いていませんので半ば心配でもあります。読者の皆さんからは沢山の反応を頂戴しています。
 取り分け、苦学生だった小生の「恩人」として取り上げたご一家の話題には様々なご感想が届きました。先日の、熱海・ホテルで開催した新春教育講演会では、師匠と仰ぐ元・上司の年賀状を話題に取り上げさせていただきました。ご参会の方々からは、その補助資料として読み上げた新聞記事(上・写真版)への反響が強かったように感じています。参加者の数名からは、初めて聞いた「ことば」として感想が届いています。実は、小生も長い間「恩返し」という表現で人生の機微として大事にしてきましたが、井上ひさし氏のこの表現を知って驚きつつ納得してしまいました。
 年賀状こそ(他界されたので)届きませんが、小生には「特上の恩人」がいらっしゃるのです。その方からは大学生だった若き小生には人生哲学となるようなお言葉を頂いていました。「恩返しは、受けた人にするものではない。恩を感じた分だけ次代の人にお返しすべきである」と。この教えは今でも小生の人生そのものとして君臨している言葉として大事にさせてもらっています。この恩人の御言葉こそが『恩送り』そのものだと確信しているのです。
 人を育てる。人を変える。
 小生如き未熟者が、こんな言葉を発すると、仰々しい表現で偉そうに感じ取られるでしょう。当の本人は『恩送り』の真似事として次世代の人たちに接しているだけのことなのです。言葉では言い表されないほどの「恩義」を感じているからなのです。恩義ある多くの先輩諸兄への「恩返し」は、今となっては『恩送り』しか術はないのです。小生のちっちゃな器量では『恩送り』などと大袈裟なことも出来ませんが、自分なりに納得がいくように工夫を乍ら、日々心して接していることだけは事実です。
 講演活動も本格始動となる今週辺りから、『恩送り』の真似事に今年も挑むことにします。
 今日から広島市に移動します。行ってまいります!

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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