登校前の孫たちが大声を上げた。
「お祖父ちゃん、芽が出ているよ」、と。離れに向かって声を発したがこの祖父ちゃんは「何の芽」なのか皆目見当もつかず聞こえてはいるものの反応がイマイチだたようだ。4歳の孫が「きれいな花が咲くの?」と、鉢植えを覗きこみながら祖母ちゃん(老妻)に訊いている声が届いて、ハッと我に返った。
昨年10月末に茨城県立フラワーパークセンターに「ダリア鑑賞」に訪れた。その折にカサブランカの花の球根を老妻が購入した。高価だったことだけは記憶に留めている。しかし、大きめの鉢を買い込んで玄関先に植え込んだことは、孫の歓声を聞くまですっかり忘れていた。と言うより「植物の栽培」など、小学校時代に花壇づくりで何やら戯れた(やらされた?)経験以来、「お手植え」など経験がないのである。笑わないで欲しい(笑)。
「人を育てる」ことのプロとして君臨(?)し続けた当事者としては草花を育てる醍醐味はついぞ味わったことがない。写真のように「大きな芽」が出ているにも関わらず、この老人の眼には飛び込んで来ていなかったということであろうか。
これからどんな展開になるのか?何か手を加える必要があるのか?肥料が必要なのか?水分は??老脳にはこんな回路はなかった。しかし、孫たちが楽しそうに成長を見届けている姿を見るにつけ、祖父ちゃんが「何もせずに」花が咲くどころか枯らしてしまった、となったら存在感も消え入りそうだ(笑)。
読者の皆さんのアドバイスを待っています。この無能な爺をお助け願います。
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