~「のんびり」リズムも良いけど・・~
4月15日は新年度初めての仕事日だった。
当方にとっては、毎年のことながら3~4月は(専門業務)請負稼業は休閑期である。昨年度はその期を利用して「転住」の予定を組んでいたのである。それはそれなりに大変な作業であったが、大震災直後の転住であったので通常の「引っ越し」とはちと違ったようだ。
そして、今年。
昨年は中止になった「かすみがうらマラソン」が、昨日実施された。招待選手の発表もあり「意中の選手」がいたので沿道応援に出かける予定にしていた。しかし、午後1時半から水戸市で(本務)仕事もスケジュールに入り込んでいた。9時半ごろのランナーが通過と言う情報を得て、自宅から徒歩10分ばかりのコース沿道まで行くことは諦めていなかった。下の二人の孫を連れて勇んで出かけた。
予定では、「意中の選手」はトップグループであることは分かっているので通過したら即刻の帰宅で、仕事の準備をして11時半の常磐線に乗るスケジュールにしていた。ところがハプニング!お目当ての選手が視野に入らないので焦った。老妻が、「ともかくトップ集団を撮っておけば!」との囁きにシャッターを押した。しかし、視線は後続のランナーを追い続けていた。時間が経つばかりでとうとう意中の選手を肉眼で捉えることができないまま意気消沈の帰宅になってしまった。
帰宅後は雑務も有り、簡単な事務処理をそこそこにして早い昼食を頬張って駅に小走りとなった。無事に講座を終えて水戸駅に戻った。帰宅する電車が途中で急ブレーキで停車した。車内放送で、点検に時間がかかることを知った瞬間、睡魔に襲われ停車時間中眠ってしまったようだった。束の間の休養時間となったのが滑稽でもある。
帰宅すると、ひっきりなしの電話攻勢。受話器を下ろすとまた呼び鈴。合計8回は最近の最高回数(笑)である。それは、教え子のプロ野球選手の今季初勝利達成のお祝いの電話だった。日本プロ野球最高齢の投手であるので、違った注目を浴びている。当方も例年になく力が入っているのも事実である。
慌ただしい時間の流れだったが、暫し堪能していた「のんびりムード」のリズムともそろそろお別れとなる前兆の一日だったのかも知れない。
電話やメールをいただいた皆さん、有難うございました。
※写真解説:お目当ての選手はこの中にいました。トップ集団は4名です。カメラの向こうには3人でしょ?足しか見えない選手がお目当ての選手だったのです。猛スピードのランナーを追うことのむずかしさを肉眼は知りました(笑)。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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