~終日落ち着かないまま・・~
NHK・TVのスポーツ放送があることを朝刊で知った。
先発予告で「教え子」が登板することを知っていたので、その瞬間からいつにない緊張感に襲われてしまった。小生が36歳の中学校教員時代の教え子が、こんなに長いプロ野球生活を続けるとは、まさに『想定外』の出来事である。
去る22日(日)には前回の登板があったので、逝去された実父の葬送の儀も日程を変更して営まれた。こよなく息子を愛した父親は、今日の晴れ姿は他界先でしっかり見届けられたことだろう。プロ野球入団時のお父さんと小生の会話はマル秘であるが、そんな思いのオトナの期待を見事に裏切って大輪の花を咲かせている教え子に大きな拍手を送らねばなるまい。
昨夜から名古屋に向かおうか、と久しぶりに悩んだ。その分だけ、取り分け午後の全身の動きは我ながら変だった。入団した球団で可愛がっていただきながら大好きな野球を続けることの出来る果報者の頑張りに、恩師の端くれとしては自分なりの頑張りを見せなければならない。「今季が最後になるだろう」、とエールを送って分かれた正月の定例OB会だったが、不思議な感覚で期待へと変貌しつつあるのが嬉しい誤算となっている卯月最後の夕暮れである。
プロ野球に関心の無い読者諸兄には大変失礼いたしました。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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