
風の冷たさに、この冬は老体が戸外を拒んだ(笑)。
湘南の温もりに48年間飼い馴らされた身体はやはり嘘はつかなかった。当地も東北地方や北海道と比べれば温暖な地なのかも知れないが、環境の動物である人間には移住に伴う「気温の低下」は堪えると痛感した。朝夕の温度の低さが老体を直撃した裏付けは「下着の交換」の対処にあった。
昨日は早い昼食を妻に依頼した。久しぶりの「田園・歩禅」に出向きたくなったからである。午前中の妻のショッピングに付き合った歩数が4000歩だったので、追加して1万歩を超える歩きをしたくなったからである。
独り歩禅は、広大な土地が田園となっている「お気に入り」スポットである。
空高く舞い上がって囀る雲雀の声の輪唱である。遠い少年の日に戻ってしまうのがこの風景である。何羽の雲雀が囀っているのか数えきれないほどの声が頭上で聞こえる。畦道にも雑草らしき緑色がすっかり増えていた。直ぐ近くに見える孫たちが通う小学校の校庭に咲く桜の花も満開だった。
もう寒さも遠ざかる頃だろう。
これからの北風は爽やかな五月の風になるだろう。転住後1年が過ぎた。来年の今頃は、少しは老体が冷たい風にも慣れているのだろうか。そんな独り言を言いながら歩数計と睨めっこしつつ帰宅した。下着の交換をするほど汗ばんだ。心地よい昼下がりはソファで午睡を愉しむことも出来た。
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