~真理はわからないままに~
地球は丸いんだって!?オーストラリアは今、秋だって!?
どうして??説明を求めると先生が真剣に説明していただいた。中学校の職員室の思い出が蘇ってくる。そんな先生が、「今日から居ないよ」と知って愕然とした少年時代を、天井を見詰めながら思い出した。3月31日の午後11時58分ごろだった?数分後に、枕元のラジオから深夜0時の時報が流れた。「眠れぬ夜」は殆ど関係ない人生を送っては来たが、時に小用に立って妙に眠れぬひと時を過ごすことはある。どの時もいつの間にか熟睡するタイプなので「眠れぬ夜」体験者に属しないと決め込んでいる。
この時期は良く咳き込んでしまう。鍼診療師のアドバイスは簡単明瞭。悪いモノは身体から「出す」作動をするのが肉体のメカニズムである。咳も痰も体内から出すための自然現象である。どんどん出せ!と。
とは、理解しても深夜に苦しくなるほどに咳き込むのは苦しい。横になったままでは苦しくて睡魔も何もあったモンじゃない。久しぶりにその症状と遭遇したが身体のメカニズム(神秘)を学んでいるので「出るモノは拒まず」スピリットで昨夜も暫し「咳」くんと時間を過ごしてしまった。咳止めや痰切りの『くすり』の力は借りることは絶対にしない。身体を温めることで対応する。
そんな時、「今日から4月か」との着想で冒頭の思い出を辿ったのである。とても怖かったのに大好き(だった?)な先生が、転勤でその中学校からいなくなられたことを、部活動を終えて職員室に部室のカギを返しに行って知ったのである。先生の机の上だけが何もない状態だった。55年経った今でもハッキリ覚えている。苦手な理科の先生だったが、疑問を発すると授業時間を超えて、所構わず説明してくれる先生だった。
日付変更線や季節の違いを「地球が丸い」からと何度説明されても理解できなかった中学生の自分の姿が天井に映し出される。今でも自然科学分野への理解度は低いから遺伝子の所為なのだろう(笑)。
眠れなかった時間のうちに「日付」が変わった。
昨日は3月31日。今日は4月1日。しかし、単なる日付変更線を跨いだ訳ではない。行政的感覚からすれば「全てが新しくなる」日である。そんな思いに心を巡らせながらもいつの間にか眠ってしまった。
今日は長男一家と一緒に名古屋までミニトリップだ。昨夕から興奮状態の孫たちは良く眠っただろうか。日帰りのプロ野球応援旅行である。卒業生の招待に応じての楽しい新年度のスタートである。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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