2010/03/12

我が家の庭にも「ささやかな春」の訪れ

  ~猫の額の庭にも自然の生命力~
 このブログではないのですが、以前の「歩禅記」に書いたことを記憶していることがあります。
 近くの知人夫妻のお母様(70歳半ば?)が、ご自宅の玄関先に咲いていた木の花を見ながら仰いました。「この花を見て、孫達がね、おばあちゃんの花だね」って言うんですよ。数年前の暮れのご挨拶に伺った時でした。とてもユーモアのあるおばあちゃんです。妻も大好きな「人生の先輩」のお一人です。
 小生が「どうしてですか?」と問い直すと明るい笑顔で「ボケの花」のその音から語義を外しているお孫さん達のネーミングだと説明されました。思わず吹き出して笑ってしまいました。「孫達は、私が呆けたと言う意味で、そう言うんですのよ」とお応えいただいたのですが、大笑いになったのは次の句がありました。「木瓜の花って春告げ花ですよね。暮れのこの時期に咲いているんだからボケの狂い咲きだって、私に当てて笑うんですよ」と。嫁姑の仲が良いことは周囲でも有名です。深い人間関係が醸し出す家族の会話シーンを屈託無く明るく語られたのでこちらも開襟の思いで大声で笑ってしまったのです。この内容はすでにご存じの方も多いかと思いますが、我が家の庭先に「木瓜の花」が咲く度に思い出すほのぼのシーンです(再掲)。
 その場では真意を告げませんでしたが、小生の最高にお気に入りの花が、実はこの「木瓜の花」なのです。これは以前の勤務先の同僚からいただいたモノです。枯れずに今なお、こうして春の訪れを教えてくれています。お隣の庭先にはもう数週間前から真っ赤な大輪の木瓜の花が咲いています。お隣の庭からも観賞できるのは正に至福です(=これって「覗き」の犯罪じゃありませんよね)。
 この蕾が数日後には満開になることでしょう。そうると春本番です。
 今日は温かくなるとの天気予報です。そろそろ階下の老妻の動きも活発になってきたようです。のんびりと春の外の空気でも吸いに歩禅に出掛けてまいりましょう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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