2010/03/26

新・歩禅記(15)


  ~我が家の庭にも「政権交代」?~
 久し振りにお天道様を拝みながら妻と二人でJR茅ヶ崎駅ビルまで向かって歩くことにした。
 天気予報の温かくなる?ことを信じ込んでいざ出発。数分前にゴミを片付けるために玄関先に出た妻が「風が冷たいから薄手のジャンパーぐらい着た方が良いかも」とのアドバイス。日常的には妻の言葉は馬耳東風状態で過ごしている夫であるが、真剣度を強く感じて(妻はいつも真面目に真剣に助言?)羽織って出掛けて正解!風は冷たく体感温度が低かった。しかし、雨で閉じ込められた全身が喜んで歩き出したのは健康であることか。健康に感謝して歩きだした。
 駅周辺で雑務は殆どが片付く。今日もその例外ではなく目的の用件を終えて帰ろうとビルを出た瞬間、何と「雨が降っている」ことに気付く。予報は全くハズレだった。こんなこともあるさ!!能天気な夫の無責任な呟きを拒むことも出来ずに小降りを期待しながら妻も黙って帰路に着いた。
 老夫婦のみの生活所帯。
 「ただ今」と言っても誰も応えることはない。玄関先の足下に健気に数輪のフリージアの花(写真・上段)から「お帰りなさい」と言わんばかりに黄色の声が聞こえた。肥料もやらないで放置状態にしてあるにも拘わらず、毎年この時期には花を魅せてくれる。樹木の花では木瓜の花。草花ではフリージアの花。双方が大好きなこの家の主にとってこの上ない歓びの時間である。咲き誇った(笑)木瓜の花(写真・下段)に替わって我が家の「猫額政府」(=猫の額ほどの狭い庭の意)にもご時世に負けじとささやかな政権交代劇が起きていたのに気づいた。
 木瓜の花さんありがとう。来年も待っているよ。何とも勝手な別れ方である(笑)。フリージアの花さん、ホンの短い命だろうけどよろしくね。これまた勝手なお願いかな?
 時は春。ひっそりとした老夫婦の所帯にも孫軍団襲来の予告が届きました!!



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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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