追いついた妻が「大事に育ててらっしゃるから今年もきれいね」と言う。その視線を追うとこの写真である。歩禅コースを数種類決定する中で、この花の咲き誇る場所は幾つかのコースの共通通過点である。ビニールハウスでトマトを栽培しておられる農家の敷地内の通路側である。
どうやら小生には春の景色は「上を向いて歩こう」視線で「桜」しかないようだ(笑)。
道端の手の届くところにも手入れの行き届いた春の花がきれいに咲いているではないか。この歌壇作りについての妻の説明を聞きながら、ビニールハウス栽培をなさっている農家の主の話に展開した。そこに我が長男が登場した。小学校低学年の頃、雨が上がって用がなくなった傘で遊びながら帰宅した悪童連中(長男もその一人)。ビニールハウスを突いて穴を開けて愉しんだらしい。かんかんに怒った主が、我が長男に注意をされたようだ。やっていなかった(と長男は訴えた?)長男は涙を流しながら「ごめんなさい」と言ったのでその場は解放されたそうだ。数日後、またその悪童連中は同じ悪戯を続けたらしい。運良く(笑)、長男はその日は帯同していなかったらしく、捕まった(?)友人達が「やったのは僕たちだけで角田くんはやっていなかった」と話したそうだ。夕刻、農家のご主人が「間違って叱ってしまった」とお詫びに来られたと言う。もう30年近く前のお話しだ。妻の記憶力に感心しながら聞いた。母親の記憶は「子育て」の苦労話に連動するのかも知れない。昨日の出来事のように話す妻(母親)の母親たる所以を感じながら父親の関わりの薄さを痛感した。
そんなはなしも、あ~ったねと・・・・。「時代」の変遷を感じる。妻はこのビニールハウスの側を通るとふと子育て時代の思い出が走馬燈に浮かんでくるそうだ。殆ど「家庭教育」に加担しなかった小生には、道端の春爛漫も気づかない。この通りはマイカー通勤路でしかなかったのである。
めぐる めぐるよ 時代はめぐる・・・ 何十年前の話も、また今日めぐって来た。(7000歩)
写真上段の記事は尊敬する白川好光氏の論稿である。夫婦の絆?厳しい指摘ではあるが、確かに大切な「人生哲学」なのかも知れない。氏の生い立ちから紡ぎ出される言葉の一つ一つに頭が下がる。ご参考にご一読願いたい。クリックすると大きな文字に変わります。
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