~元気に復活に安堵~
茨城県に転居したから、ではないが偶然にも稀勢の里という関取が大関に昇進した。大相撲ファンとしても数年前から注目して将来の横綱を期待していた力士でもあった。「未完の大器」として相撲人生を終わってしまうのではないかと余計な心配までした時期があった。
スポーツと言う特殊な業界では、「運も人生」らしい。その中でも他のスポーツとは成り立ち方が違う日本大相撲協会の『部屋制度』では昨年度は一大ピンチを迎えていた。力士の育成手法へのメスも入れる必要性があるのでは?と一人の素人ファンが気を病んでしまったほどである。成長の伸び代を案じるのは、どっぷりと浸った教育界に身を置いた垢が除染し切れていない証しかも知れない。
そんな中で、先日(4日目=11日)、話題力士の取り組みの直前で大きな事故が起きてしまった。国技館の館内が一瞬静まり返ってしまった。200キロ近い力士が50キロぐらいの行司(写真・木村正三郎)さんを土俵下に突き飛ばしてしまったのである。直に落ちた行司さんは頭部を強く打ったようだった。全く動かなくなってしまった画面がテレビ観戦者にまで臨場感を伝える。タンカで運ばれるまでの数分間は前代未聞の傷害事件が起きたかのような異様な雰囲気となってしまった。次の出番を待つ力士も、盛り上げてきた闘志に水を差されてしまうような状況になった。
そして、翌日の5日目。画面には軍配を持って元気に土俵に上がられた行司さんが映った。館内からも拍手が上がった。ファンとしては安堵しつつ奇跡すら感じた。3倍以上の重さの力士にかなりのスピードで突き飛ばされ地面に直接頭部をぶつけるほどの衝撃から、「異常なし」との医師の診断が下って公務を続ける。これって、列記とした公務災害に当たるだろうなぁ。「昔取った杵柄」の職業病がこんな所にもまだ残骸として存在していた(笑)。
日本文化のシンボル的なスポーツ(大相撲)も時代の変遷に置いて行かれそうな気配に危惧するファンである。故に、考えることも多い。外国人力士の台頭と反して活躍する日本人力士の減少にはその背景を考えてしまう。
テレビ観戦する祖父ちゃんの傍に寄って来た孫は、「この人たち裸で何してんの?」と質問した。心底から驚いた。まさしく日本文化の変貌ではないか。ともあれ、 大事に至らずに済んで職場に復帰できた行司さんに安堵した大相撲ファンである。
茨城県に転居したから、ではないが偶然にも稀勢の里という関取が大関に昇進した。大相撲ファンとしても数年前から注目して将来の横綱を期待していた力士でもあった。「未完の大器」として相撲人生を終わってしまうのではないかと余計な心配までした時期があった。
スポーツと言う特殊な業界では、「運も人生」らしい。その中でも他のスポーツとは成り立ち方が違う日本大相撲協会の『部屋制度』では昨年度は一大ピンチを迎えていた。力士の育成手法へのメスも入れる必要性があるのでは?と一人の素人ファンが気を病んでしまったほどである。成長の伸び代を案じるのは、どっぷりと浸った教育界に身を置いた垢が除染し切れていない証しかも知れない。
そんな中で、先日(4日目=11日)、話題力士の取り組みの直前で大きな事故が起きてしまった。国技館の館内が一瞬静まり返ってしまった。200キロ近い力士が50キロぐらいの行司(写真・木村正三郎)さんを土俵下に突き飛ばしてしまったのである。直に落ちた行司さんは頭部を強く打ったようだった。全く動かなくなってしまった画面がテレビ観戦者にまで臨場感を伝える。タンカで運ばれるまでの数分間は前代未聞の傷害事件が起きたかのような異様な雰囲気となってしまった。次の出番を待つ力士も、盛り上げてきた闘志に水を差されてしまうような状況になった。
そして、翌日の5日目。画面には軍配を持って元気に土俵に上がられた行司さんが映った。館内からも拍手が上がった。ファンとしては安堵しつつ奇跡すら感じた。3倍以上の重さの力士にかなりのスピードで突き飛ばされ地面に直接頭部をぶつけるほどの衝撃から、「異常なし」との医師の診断が下って公務を続ける。これって、列記とした公務災害に当たるだろうなぁ。「昔取った杵柄」の職業病がこんな所にもまだ残骸として存在していた(笑)。
日本文化のシンボル的なスポーツ(大相撲)も時代の変遷に置いて行かれそうな気配に危惧するファンである。故に、考えることも多い。外国人力士の台頭と反して活躍する日本人力士の減少にはその背景を考えてしまう。
テレビ観戦する祖父ちゃんの傍に寄って来た孫は、「この人たち裸で何してんの?」と質問した。心底から驚いた。まさしく日本文化の変貌ではないか。ともあれ、 大事に至らずに済んで職場に復帰できた行司さんに安堵した大相撲ファンである。
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