2012/01/21

『適度の緊張感』という自意識

~いつもとは違う鼓動と足取り~
 加齢がホンモノになっても、何かあると緊張するモノか。
 翌日に「仕事」が予定されている前日は、やはりいつもとは違う心境になるようだ。先般の当ブログでも記したが「泥縄式事前準備」が佳境に入ったことが偽らない証しである。遊び心でやって来た孫たちが、お祖父ちゃんの様子が変??とでもキャッチしたのか、「どうした?何か用かい?」とミニ書斎から反応するが、「別に」との一言を置いて母屋に戻って行った。
 乾燥警報が出ていたほどの長期間の降雨ゼロ地帯に冷たい雨が降る。
 今年の「仕事始め」を予定している前日から降り始める雨を憎らしく感じても不思議でも無いだろうに、「お湿りがあって良かったね」と感じる辺りは正真正銘の加齢症候群に属すると苦笑いをしてしまった。
 準備万端??とまでは行かないが当日のレジュメへの書き込みを終えてプリントアウトしたA4版の用紙を見直しながら、「ま、良いか」と自分に向かって発した言葉が老妻にも聞こえたらしい。「何か用ですか?」と近寄って来た。孫のセリフを真似て「別に・・」と返して失笑する。
 依然親しくお付き合いをさせていただいた神奈川県藤沢市の元・市議から電話が入った。気温の下がり具合と降雪の状況では現状の体調が心配なので講演会の参加は見送る旨のご丁寧な内容であった。転居したことへの驚きの心境も伝えられ、何だか悪いことをしてしまったような気分に陥った。
 直後に卒業生からは、「何とかスケジュールが調整できたので講演会に飛び入り参加をしたい」旨の電話が届いた。
 こんな立て続けの電話の対応も通常にはない。
 そんな緊張感も程よく、老体に快い刺激を与えてくれている。遠路から空路で東京の会場まで来られるらしい参加者の熱意を思うと流石に気が重い。十分に応えるのは難題ではあるが、誠意で接することで我慢してもらおう。
 『雨降って地固まる』、らしいので雪が降ったら何が固まるのだろうか?
 雪が降ったら「人間関係が深まる」ことにしよう。能天気な小生は勝手に決め込んでしまったが、読者の皆さんはどう思いますか(笑)。久しぶりに再会できる喜びと感動を分かち合える好機として、今年の「仕事始め」を新スタートの起爆剤になることに期待したい。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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