2012/01/14

経営管理者の危機管理感覚

~脱走犯が捕まった!!~
 大好きな大相撲のテレビ観戦を堪能している所に『ニュース速報』の字幕。広島市の刑務所から脱走した受刑者が市内で逮捕。10年も通い続けている広島市内で、しかも「南観音」と言う地名を聞いただけで鼓動が高鳴ってしまった。その地から離れた小学校の近くで逮捕されたという詳細を知るにつけて当該地域にある学校の経営者や所轄市教委のご苦労が偲ばれる。
 やっぱり何かが変??
 刑務所の壁って「乗り越えられるのか」と疑うが、諸条件が整って(・)乗り越えて・逃げることが可能なように展開していたのだろう。そんな状態では無防備な学校(未成年者=保護を要する年齢の児童・生徒を収容している)では、手の施しようが無いではないか。それで学校の敷地内で被害者でも出たら世論は、また学校の杜撰な経営と中傷するのだろう。やっぱり何かが変だぞ!安全を護るべき警察という業務が、護送中に自殺されたニュースはホンの数日前のことではないか。どこかで箍が緩んでしまっているのではないだろうか。
 東日本大震災が、「甘えて・緩んだ」我が国に警鐘を鳴らしてくれたのではなかったのか。天災の怖さは避けて通ることはできないが、最近の『人災』は、原因が人間生活の機能に油断と、他力本願の他人事的日常生活がもたらしているとしか思えない。
 職業病として頭を過る。
 学校と言う「囲い」の中で、児童生徒の安全を保障する方策として、「身内で出来ること」を確かに「できる」状況にしているか?と追求して欲しい。つまり、教員の一人一人に危機管理の意識が充満しているか、という意識付けは研修や講習で養われるモノではない。日常の、ホンのちっちゃな事件や事故を意識の中で拡大して非常事態を想定できる個人能力にしておかねばなるまい。現職の日々を思い出しながら後輩諸兄のそれぞれの持ち場で責務を果たして欲しいと願わざるを得ない。
 凶悪犯という脱走者に新しい犯罪として市民の命を落とすことが無かったことだけは、細やかな救いではあったが・・・。警察だけでなく、何かが変ですよね。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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