2012/01/16

孫の送迎運転手日記(1)

 ~恵まれた運動施設に感激!~
 孫のサッカー練習の送迎を請け負った。
8時半に自宅を出る。長男夫婦が休日出勤だというのでこの業務を初めて担当することになった。転居して9か月が過ぎた。現役労働者ではないので現地の人との交流も殆どない。茅ヶ崎から持ち込んだ軽自動車はあるが、JRの駅が徒歩で5分も掛からない所にあるので移動は殆ど、公共交通機関のJRである。
 依頼した嫁から渡された手描きの地図を頼りに出発した。運転手席の祖父ちゃんが道不案内を心配そうにして乗り込んだ孫と会話をしながら、1か所だけ孫の道案内を受けて15分で到着したのが隣市(=かすみがうら市)の公共運動施設(写真)である。広大な面積に圧倒される。30年ばかり前の練習場探しに苦労した現職時代が浮かんでくる。面積と利用者の関係比が脳裏を掠める。「羨望」で満杯となってしまうほどの見事な施設である。孫たちの恵まれた運動環境に感激して一旦の帰宅。
 すっかり気に入った祖父ちゃんはお迎えの時間を自分なりに算出して、約束の時間より30分前に駐車場に戻った。都会部で50年近く過ごした習性で培った感覚はここでも健在だった。「駐車場探し」は都会部では常識である。ここでは非常識である。駐車場はどこでも空いている。空き待ちなどは無縁の地である。車を好きな場所に置いて上着を脱いで芝生の運動場に一歩を踏み込んだ。足裏の感触に、またまた感動である。枯れている芝生であるが直ぐに青い芝生に変わる息吹が足裏に伝わり小走りをしたくなった。30分の待ち時間があっという間に過ぎた。
 練習から戻って来た孫を乗せて帰宅した。車中では恵まれた環境に触れるがここで育った孫には理解できる話題ではなさそうだった。「今度からもお祖父ちゃんが送迎するぞ」と申し出ると、「お願いします」との答えが戻って来た。次回のチャンスには、本格的なトレーニングが出来る準備をして来よう、と決心(笑)すると年甲斐もなく(=もう若くないからトレーニングじゃあるまい!)ウキウキする自身が滑稽にも見えた。周囲の歩行だけでも高齢者には十分な運動量になることは間違いない。帰宅してパソコンでこの施設を調べると入浴施設もあるようだ。
 孫の練習時間は3時間余りである。自分なりの時間割を創って楽しむことを思いついた。何だか春が待ち遠しくもなる転居後の初体験であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー