2012/01/18

「お得意芸」と他者は言う!

~「泥縄」と「一夜漬け」~
 亡母が高校受験する三男坊(小生)に向かって言いました。「ホントに高校受験する気かい?」と遊びほうける愚息を心配したのか何回か発したのをこんな歳になっても覚えているのですから不思議です。時はまさに「大学センター試験」等で世間が騒ぐ受験シーズンのようである。そんな母も大学受験の時は一言も発しなかったほどです。もちろん、日常的にも「勉強しなさい」と言う言葉を母が発したことは記憶が無いのでが・・・。むしろ「勉強が出来たって偉くなんかなれん!」という捨て台詞の方が多かったような記憶が強く印象に残っています。
 そんな親に育てられた(?)のですから、計画的且つ継続的な地道な学習などの習慣づけは無理だったようです。どんな局面が迫って来ても(動じることなく?)、直前にならないと思考回路に点火できない性分は後天性性格形成を裏付けるものになったのではないでしょうか?
 勝負の世界に身を投じた日々でも、内心の不安や焦燥は他人以上に持ち合わせているのに、払拭できるような言動には表出しない。不思議な人間に(気が付いたら)なってしまっていました(笑)。他者は、「度胸がいい」とか「頼りになる」とか美辞を投げてくれました。しかし、当事者は眠られないような不安感で潰されそうなほどに深刻な状況でした。それでも「眠れぬ夜」を経験したことが無い程に大勝負の前夜も熟睡してしまったものです。ところが目が覚めるとまた、就寝前の「不安と焦燥」を引き摺って会場の本番に向かう羽目になったことは山積みできるほどの連続でした。
 それなりの対応は「自分の世界」ではやっていたつもりですが、母や兄・姉たちから見ると小規模な泥縄、つまりサッパリした「一夜漬け」の行動としか映ってなかったようです。
 21日(土)に、東京・浅草で講演をします。
 恒例の新春教育講演会は昨年までは熱海のホテルが会場で9回実施しています。今回は記念すべき第10回目の開催で、会場が東京に変更になっています。案内版には既に立派な『演題』が掲げられて配布されています。聴講者には空路で東京までお見えになる方もおられるとの情報も届いています。そんな状況下で緊張しない訳がありません。ところが、殆ど準備が整っていません。妻は全く心配していないようです。なぜならば「こんな状態」の夫しか知らないからなのでしょう。亡母なら「ホントに講演できるのかい?」ぐらいはと嫌味にして問うでしょう。
 そろそろ、お得意芸(=磨きが掛かったスキル?)の泥縄式一夜漬けで本気で準備を始めましょうかね。航空運賃や宿泊費まで払って聴講に馳せる方々への感謝の気持ちを考えれば頑張るのは常識ですからね!
 結果報告は後日にしても、会場で使用する(筈の)資料を入手ご希望な方はお申し出ください。

(ねっ、ここが変でしょ?未だ準備の済んだ資料の欠片さえ無い状態でこの調子です。能天気もここまで来れば論外の芸術品ですかね)

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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