2012/07/02

健康寿命

 ~寝たきりに「なる人」「ならない人」~
 立ち読みしながら記事の内容に惹かされて1冊の週刊誌を買ってしまった。レジで値段を聞いた瞬間、躊躇してしまった(笑)。1冊400円の週刊誌時代になったことを実感したのは、高知へ向かうために羽田空港に行った時の貴重な体験だった。半値ぐらいの価値観を持ち続けている時代遅れを意識せざるを得ない。

 日本人の平均寿命は長く世界のトップレベルにあるが、その一方で認知症や寝たきりで介護が必要になる高齢者が増加し、大きな問題となっている。誰しもが抱く、いつまでも健康で長生きしたいという願い。この度発表された厚生労働省の『健康寿命』調査を分析すると、「今。すべきこと」が見えてきた・・・・・。(記事を転写)

 健康寿命とはどのようなものか。2000年にWHOが打ち出した概念では、介護を受けたり寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる寿命を示す(当・週刊誌による)。日本国内での算出は今回が初めてだそうだ。これが『健康寿命』47都道府県ランキング、として1ページに一覧表となっている(写真版)。
 不思議な思いがするのは小生のように熊本県(18年)、神奈川県(48年)、茨城県(2年)と渡り歩いている人類である。都道府県ランキングのどこに注視するのか。年数からしても神奈川県だろうな、と注目しながらも起点は「自身の生活」であることだと言い聞かせる。それでもやっぱり気になった。食生活の視点から「食材」が話題になってはいるが『健康寿命』の定義だけは強烈にインプットされた。
 小生もあと2年で古稀を迎えるが、平均寿命(女性・86歳/男性・80歳)までには程遠い

 ①「年をとっても寝たきりにならず、自立していられるのは、働ける場所があるからでしょう。昔から生産業が盛んな地域で、働ける環境が充実し経済的にも安定している」②「働くことにより経済的な安定がもたらされる。さらに、他人と関わる機会が増え、社会から必要とされているという意識も得られる。こうした精神面の効果も健康寿命の一因になっているのではないか」(いずれも記事転写)

 家人から、「無理して働かなくても・・・」との抑制的発言が耳に入るようになっている。小生も時として疲労感の蓄積を体感すると「止めても良い時期かな」との自答も成立する雰囲気になっていた。空路を選んだのも疲労度の回避のためであった。そんな折に、この記事である。考察②を読み返しながら、迷惑にならない程度で要請には応えられるように自己管理を進めるべきだろうとの勝手な結論に達しつつあるのが、偽らざる現況である。週末には広島市を働き場所として空路で往復することになっている。要請に応えるべく「しっかり働いて」まいりましょうか(笑)。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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