2012/07/31

「思うようにいかない」のは『世の常』?


 ~一次試験合格発表に際して~

 「人情論」って、やっぱり在りますねぇ~。

 「合格して欲しい」と祈る思いと、いや「採用するべき人材だ」と推したい思いとが、今回も錯綜しました。僅か3か月だけの師弟関係(らしい付き合い)を続けてもその思いが募るんですよ。真剣に聴講し、指導内容を懸命に果たそうと努力する姿勢を見続けると、目の前に突き付けられた結果が非情に思えてしまうんでしょうね。

 当ブログでも何回か登場している講師稼業(=教員採用試験受験者を対象とした民間が主催する講座)に関わる話題です。もう3年目を迎えました。今年の結果発表が25~27日に亘ってありました。神奈川県では、横浜市・川崎市・相模原市の政令都市と神奈川県がそれぞれの採用試験を実施するので発表の日程に若干のズレもあります。請け負っている講座は全県下の採用試験受験者を対象とするモノです。微妙に違う試験の温度差を見極めての指導は、また大変な業務です。

 29日(日)は、合格者のみが受講できる仕組みになっている「二次試験対策講座」でした。本部からは事前に合格者の氏名(本人からの届け出)はわかっていましたが、会場で再会出来ると何とも言えない光景が生まれてしまいますね。会場に来ることが出来なかった顔が浮かんでくるんですから辛い瞬間ですよ。

 合格しないことを祈る受講生はいませんが、「今年こそ!」との思いを寄せる受講生が数名いました。家族もあり年齢的にも「1年間のズレ」は厳しいモノがあると思われる受講生がいるのです。「人生の選択決定」時期のズレを感じます。中学生の息子と机を並べて勉強したという「お父さん受講生」には、合格して欲しかったし、採用に値する人材だと、小生の他に対応している講師陣が全員で推奨できる好人物でもあるのです。発表の日に律儀にも「先生方(=講師陣)の期待を今年も裏切ってしまいました」とのメールを受信しているんですよ。

 結果の報告(本部への)もしないで、会場に現れて「月謝を払っているんだから」と言わんばかりの一次合格者が今年もいらっしゃいましたね(苦笑)。この類の人材は、何故か合格しているんですよね。昨年もいらっしゃいました。来年度は正規の教員として教壇に立つんですね!人情論の意味がご理解できますでしょ!?

 世は「ロンドン・オリンピック」の話題が花盛り。結果にも人情論が表出しそうですが、努力に相応しい結果が出ることを祈っています。『世の常』に竿を挿すことなく、猛暑の毎日を乗り切ろうと心新たにしている朝です。読者の皆さんもくれぐれもお気を付けいただいて今夏を乗り切ってください。

 知人から当ブログへの反応・メールが届きました。ご紹介しましょう。

0730受信

見事な朝顔の緑のカーテン素敵ですね。なかなか、花が咲くのは、時間がかかるのですね。写真で観ても涼しそうです。風情があってイイですね。来年、我が家も、挑戦してみようかな?と思って居ます。素敵な写真ありがとうございました。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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