2012/07/10

「合格してから」が本格人生


 ~教員採用試験が終わった~
 受験生が集う講座に関わって3回目の夏である。
 一種の「予備校・塾」であるが、人との出会いには変わりはない。昨朝の大田氏(ブログに登載)の言葉を借りると「出会いは偶然から始まる」訳であるから、今年度の37名の受講生とも、5月の開講式で「偶然な出会い」をして2か月の超短期の交際をしたことになる。彼らが申し込みをして本社から講師の要請があって小生が請けていなければ「出会い」はない。まさに偶然と偶然の衝突である。
 数通のメールが届いた。
 その全てが「終了報告とお礼」の内容だった。合格者は7月29日に終日日程(午前9時20分~午後4時40分)で、二次試験対策と称して最後の講座に参加できることとなっている。最終の全体講義が終了した時点での合言葉は「7月29日再会しよう」であった。一次試験が終わった「教員志望の受験生」たちは、自らの思いをメールに託して送信してくれたのだろう。
 どんな偶然の出会いにも「愛情が湧く」現象が付きまとう。小生の担当講座は「論文作成指導」であったが、苦労して「文章を作る」姿に寄り添いながら、本社との契約外で「ネット添削」(小生の造語)で接触した。受講生が深夜1時ごろ送信している「小論文原稿」を3時半に起床する小生が添削して返信する。彼らは(多くが現場勤務者=非常勤講師や臨時採用教員)、小生の『添削済み論作文の返送』の添削資料を読んで出勤しているようだった。凄い時代になったモノである。ネット時代に生きている実感である。受講生から届いた1通のメールを紹介しよう。

120709受信
 養護(臨任)教諭の □□□□です。昨日、横浜市の試験がありました。色々、反省はありますが、やれるだけやりました。論文は800字でまとめるということの大変さを実感しました。昨年は1度だけ角田先生に添削していただいた論文をお守りに試験会場にいきました。今年は添削していただいた論文を直して、4例も持って行きました。これは、私の財産になると思います。結果はどうあれ、論文について勉強できたことが私の今後に生きていくと思います。良い結果報告ができないかもしれませんが、角田先生の講義が受けられたことに感謝を申し上げたいです。ありがとうございました。

 偶然の出会いにも、ここまで感情を揺るがす交信が出来るモノである。出会った偶然も「大事に育む」ならば「通じる」何かが生まれることを、この年齢になっても一種の感動として受け止めている。まさに「至福」である。
 しかし、小生は更に彼らに追い打ちを掛ける。「合格してから」が本格人生である。教員になってからも「学ぶ」貪欲さを失うなよ!と。7月29日に多くの受講生と再会できることを祈るだけである。

 丹精込めて育てた「猫の額」の庭に見事に咲いたダリアの花(写真)に、受講生諸君の合格を祈りを託しつつ・・・・。今日は『鍼診療日』です。自己健康管理のために妻と一緒に12年間通院し続けています。お陰様で夫婦揃って薬も飲まない生活が12年間が流れています。ラジオから流れる大田尭氏の言葉を聞きながら今日のブログを記しました。  行ってまいります!!

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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