2012/07/27

あれから「4年」

 ~ロンドン・オリンピックが始まる~
 昨日の朝のこと。睡魔と共生しながら枕元のラジオから「なでしこが勝ちました!」だけのアナウンサーの声を聞きとっただけが記憶にあるが、殆ど夢の中にあった。電波の発信先は開催地のロンドンだから時差はどのくらいなのだろうか?
 シドニー(2000)、アテネ(2004)、北京(2008)と会場都市名で記憶を弄りながら、今回のロンドン(2012)に辿り着く。スポーツの商業化やイデオロギーが妨害したボイコット事件などもその以前の歴史的事実として浮かんできた。難しいことはわからないが、オリンピックともなると「政治と経済」力が絡んでしまうことは必至のようだ。スポーツ人生を歩むアスリート諸氏には『一生一大の事件』となってしまうのは必至か。不参加となったモスクワオリンピック出場予定だったアスリートの中には自己の人生を滅茶苦茶にされた人もいるのではないだろうか。スポーツであるからには、そこに「勝利者と敗者」とに判別されることはわかるが、戦わずして運命を左右されるのは納得しがたいだろうなぁ!
 昨日のこの新聞記事(写真版)に注目した。
 いまでこそ(猫も杓子も知る程)知名度の高い『なでしこ』という女子サッカーチームである。過去を知れば日本のスポーツ界の「日和見」主義が見え隠れして不愉快である。しかし、「冬の時代を忘れぬ王者」とは妙を得た表現ではないか。同種の選手と飛行機の座席が「協会の規約」で片づけられても冬の時代を思えば厚待遇と受け止められるのだろうか。そうとなれば、直接の支援ができない庶民ファンは燃えて応援するしかあるまい(笑)。
 全国高校野球選手権大会(会場:甲子園球場)のニュースがマスコミで騒がれる時期になった。同じ高校生が同じように必死な練習で勝ち抜いても「高校野球」は別格扱いである。他種(高校総体=インターハイ)は蚊帳の外にあるのも怒り心頭に達する。スポーツにまで経済市場原理の浮沈を賭けられるような機構となっているのも納得できない。
 「冬の時代」を忘れずに挑む人生は『なでしこ』だけではない。今や飛ぶ鳥を落とす人気の王者になった『なでしこ』には敢えて伝えてみたい。今回、勝てないと、簡単に「冬の時代」の主になってしまうぞ!と。だから、個人的には、「目指せ!!頂点」を祈るばかりである。先ずは好発進に安堵している。今朝は男子サッカーも勝利発進らしい。全ての選手諸氏が、刺激し合って励まし合って世界の場で悔いの無い結果を残して胸を張って帰国して欲しいモノである。
霧の深い朝でした。靄のなかに浮かぶ歩禅コースの沼にはカモが泳いでいました。
7月27日早朝歩禅 04:30~05:25【6300歩】

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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